「営業力を強化したい」「オフィスの光熱費を削減したい」「ITで業務を効率化したい」――。そんな中小企業の悩みを解決するべく、通信やIT分野にとどまらない幅広いサービスを提供しているのが、KDDI まとめてオフィス社だ。同社はこの春、営業エリア拡大を発表。KDDIグループの総力を生かし、サービス内容を充実させ、中小企業の経営をサポートしていくという。
中小企業の主な経営課題に、「営業力や販売力の強化」「業務の効率化」「コスト削減」といった項目が挙げられる。言い換えれば、限りある経営資源をできるだけ本業に集中させ、本業以外の業務をどう効率的に処理していくか、ということになる。
そんな中小企業に密着したサポートを行っているのが、KDDI まとめてオフィスだ。KDDIの一部署から独立し2011年に設立。「経営課題として“本業での行動力アップ”に注力したいと考える中小企業が増えています。当社はそうした課題を解決する多様なサービスを提供しています」と佐藤司代表取締役社長は語る。
クラウドとモバイル端末の連携で、文書を効率的に活用
KDDIグループだけに、「インターネットの通信速度を速くしたい」「通信にかかるコストを削減したい」といった課題は、もちろん得意科目。通信コスト削減なら、設備のリプレイス、料金プランの変更、スマートフォンの活用などで対応する。さらに自社の商材にとどまらず、提携企業の商材も組み合わせた柔軟なソリューションを提供している。実績として多いのは、文書管理=ドキュメント・ソリューションだ。
「紙を電子化したい」「FAX代を削減したい」「文書を一元管理し、共有したい」など、ドキュメントに関する悩みを抱えている企業は多い。そうした悩みに対して、カラー複合機とクラウドサービス、スマートフォンを組み合わせたソリューションを提案している。
このソリューションによって、PCで作成した書類や複合機でスキャンした資料、FAX受信した資料を、クラウド上に自動転送して一元管理することができる。さらにそのドキュメントを、スマートフォンやタブレットを使って外出先で閲覧したり印刷したりすることも可能。紙・印刷コストの削減に加え、情報共有による業務効率の向上、営業活動のスピード化などが期待できるのだ。(図1)