ストレスフルな「腹八分目」

ダイエットで「おにぎり・ゆで卵・サラダ」を食べ続けたら人はどうなる?挑戦者を襲った4週目の悲劇ボディメイク3カ月後の朽木誠一郎さん=2023年8月(提供)

 パズルのようでおもしろいものの、げんなりしてしまうのが、なかなかこうしたうまい組み合わせがないため、同じものばかり食べるはめになること。そして、そもそも量がぜんぜん足りないということです。

 なにせ、ちょっと前までラーメンをおかずに白米を食べていた人間なので、いきなりの変化に精神面がついていきません。「腹八分目」がこんなにストレスフルだとは。

ダイエットで「おにぎり・ゆで卵・サラダ」を食べ続けたら人はどうなる?挑戦者を襲った4週目の悲劇今回転載した『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』〈左〉と、朽木誠一郎さんの最新刊『健康診断で「運動してますか?」と言われたら最初に読む本』(いずれもKADOKAWA)

 食事制限開始から約4週間、「いよいよダイエットに本格的に向き合っている」という高揚感でなんとかごまかせていたのですが、日に日にしんどくなっていきます。

「もうラーメン食べちゃおうかな」と思って成分表を見ると、たとえばあるラーメンでは1人前の炭水化物が90グラム、たんぱく質が30グラム、脂質が25グラムの約700キロカロリー。「カロリーの王様じゃん……」と、思いとどまることができました。

 今、振り返ると、僕はダイエットを急ぎすぎていた、と思います。食生活は徐々に変化させていけばいいのです。みなさんは「理想はこう」と認識しながら、できる範囲で取り入れてみてくださいね。