医療記者の朽木誠一郎さんは最新刊『健康診断で「運動してますか?」と言われたら最初に読む本』で、1日3秒から始められる「挫折しない」運動プログラムを提唱、好評を博している。実はそんな朽木さんにも、115キロから75キロへ合計40キロものダイエットを敢行した過去があった。減量の赤裸々な過程を『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集してお届けする。

予想外の好結果、しかし……

ダイエットで「おにぎり・ゆで卵・サラダ」を食べ続けたら人はどうなる?挑戦者を襲った4週目の悲劇かつては115キロあった著者の朽木誠一郎さん=2014年12月(提供)

 ダイエット開始から25日目。体重計に乗ってみると、なんと数字は95キロを指し示していました。25日間で10キロの減量です。

 しかし、僕はこの結果を心から喜べませんでした。確実に言えることは、脂肪だけが10キロ分なくなったわけではないだろう、ということです。

ダイエットで「おにぎり・ゆで卵・サラダ」を食べ続けたら人はどうなる?挑戦者を襲った4週目の悲劇今にもあの重低音が聞こえてきそうな「ビフォー」の姿=2015年5月(提供)

 管理栄養士の指導の下、摂取エネルギーは毎日1675キロカロリー以内をキープ。ウォーキングによる消費エネルギーは1回約150キロカロリー。体が自動的に消費するエネルギーである基礎代謝が、仮に30代男性の一般的な数値と同じ約1500キロカロリーとすると、ここまでで摂取と消費のエネルギーは±0。

 取材などで歩き回る分のエネルギーが消費され、脂肪が使われたとしても、10キロ分の脂肪という膨大なエネルギーを使い切れるほどではない。こうした計算ができるようになっていたからです。