他者の気持ちによく気がつく人は、センサーが他者にばかり向いていて、自分を抑えるようになってしまう気がします。他者への優しさを少しでも、自分自身にも向けてあげてほしいと、日頃カウンセリングをしながら感じていました。相手に失礼な印象を与えない範囲で、あやかさんはもっと自己中になっても良いと思いますよ。

「母にさえも本音を言えない」という言葉に、あやかさんにとってお母さまは心理的に距離の近い存在なのだろうな、と想像しました。

「母にはなんでも話せて親友みたい」という人もいれば、「近いからこそ、母の性格をよく知っているからこそ、心配かけるような話はできない」という人もいますよね。お母さまとの距離感って近い・遠いだけでなく、家庭によっても個人個人でも全然違います。

 今は本音を言うのが難しいと感じる場合は、時間が解決してくれることもあるかもしれないのでゆったり気軽に。もちろん、今からでも自分で行動を起こして少しでも本音を伝えられるようになりたいのなら、背中を押します。

素直になるためには
自分の弱さを認める

「私は自分に嘘をつく癖があります。知らない間に嘘をついていて、気づいたら本当の気持ちが消えていることもあります。

 強がらずに、自分に素直になって大切な人と接したいのですが、本当の自分の意思を失わないようにするためには何をするべきでしょうか」(あずぽん・19歳・女性)

 人に良く見られるための嘘。自分自身を守るための嘘。相手の幸せのための嘘。いろんな種類の嘘があります。私はジムのトレーナーさんに対して自分の心の甘えを隠すために、昨夜ラーメンを食べたのに「昨日の夜はサラダしか食べてません」ってつい言ってしまいます。