HOME

メタボリック

肝臓

腰痛・肩こり

高血圧・高脂欠症

うつ・ストレス

ニオイ

薄毛

老化防止

禁煙

男の病気

冷たいご飯で大腸がんを予防
コンビニ弁当は温めず、が正解?

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第143回】

 お弁当、温めますか? お昼時のコンビニでは当たり前の会話。ところがここに疾病リスクが潜んでいるかもしれない。

 コロラド大学・がんセンターの研究グループが消化器病の専門誌に発表した研究によれば、「すし飯やパスタサラダなど、加熱後に冷ました炭水化物に含まれる“難消化性デンプン”は大腸がんを予防する可能性がある」らしい。

 難消化性デンプンは「resistant starch」の日本語訳。悪役が定着しつつある「糖質」の一種だが、こちらは分子の結合様式の関係で消化酵素の分解作用を受けにくい。胃での分解をスルーして腸管に届くため吸収速度が遅く、血糖値の上昇も緩やかである。

 また、難消化性デンプンは腸管内で発酵し、腸管の内側を覆う細胞のエネルギー源になる酪酸などの脂肪酸を産生する。酪酸は炎症を抑える作用が知られており、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の治療にも難消化性デンプンが応用されている。

 今回の研究では、大腸がんのラットに難消化性デンプンを与え観察したところ、結腸・直腸がんの損傷が減少した。さらに、過剰な免疫反応に伴う炎症を抑えるIL-10という物質を分泌する細胞の増殖を認めている。

1 2 >>
関連記事
このページの上へ

井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


専門医の監修を得て、あなたの症状に潜む病気の可能性を検証。カラダのアラームをキャッチせよ。


カラダご医見番

ハードワークのストレスに加え、飲酒や脂っこい食事。ビジネスマンの生活習慣は健康面からは実にハイリスクです。痛い・苦しい・痩せた・太った・イライラする…。そんな症状はどのような病気の兆候なのか?どんな治療が有効なのか?いきいきと働き続けるために、身体と病気に関する正確な知識が欠かせません。

「カラダご医見番」

⇒バックナンバー一覧