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「老後2000万円問題」という言葉が知られるようになった一方で、「老後にもらえる年金が少ない」「定年した時点でそんなに資産がない」など、老後の生活が不安な人はたくさんいます。インフレでどんどん物価は上がっているのに、退職金は減少傾向にあるのが現実です。定年前後には、退職金、年金、税金、雇用保険、健康保険など、お金に関わる手続きが山のようにありますが、なんとなく行っていると、1000万円以上損することもあります。本連載では、豊かな老後を送るための情報を厳選し、豊富な図表やイラストで説明していきます。損をしないための知識を身に付け、定年までまだ時間が残っているなら、早くから資産形成を行っていきましょう。(ファイナンシャルプランナー 頼藤太希、高山一恵)

*本記事は、頼藤太希・高山一恵『1日1分読むだけで身につく老後のお金大全100』(自由国民社)を再編集したものです。

50~60代に関わるお金の手続きリスト

 この記事を読んでいるのは、もしかして、老後に漠然としたお金の不安を抱えているからでしょうか。でもご安心ください。老後の生活はなんとかなります!

 ・意外と長く働けるし、その仕事も嫌々ではなく生きがいになる
 ・年金も割ともらえるし、公的制度や給付金も充実している
 ・思ったより老後の出費はかからない

 少しは安心しましたか? ただ、老後はなんとか暮らしていけるものの、豊かな老後、後悔しない老後を送れるかとなると、それは別物です。

 定年前後には、退職金、年金、税金、雇用保険、健康保険など、お金に関わる手続きが山のようにありますが、よく分からずに、なんとなく行っていると、1000万円以上損することもあります。やるべきことや手続き、考えておくことをまとめたのがこの表です。

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 定年までまだ時間が残っているなら、早くから家計管理を行い、NISAやiDeCoなどを活用して資産形成をしておくことで、老後に使えるお金が増え、老後の選択肢も広がっていきます。

 また、せっかく老後のために貯めたお金・増やしたお金も計画的に使っていかないと、宝の持ち腐れです。あの世にお金は持って行けません。

 本連載では、豊かな老後を送るための、お金を増やす方法を数多くご紹介しますが、お金を増やすだけではなく、お金を減らしていくことも心のうちにぜひ留めておいてください。