明石家さんまが激怒したワケ…話がうまい人は「たった1つのルール」を破らないPhoto:SANKEI

口下手な人が話し上手になるにはどうすればいいのか。『1秒で気のきいた一言が出る ハリウッド流すごい会話術』の著者である渡辺龍太さんが、話し上手な人が必ず守っている「あるルール」を教えてくれた。(放送作家、即興力養成講座講師 渡辺龍太、構成/冨田ユウリ)

さんまさんが怒った理由は
話し上手な人の「ルール」を破ったから

 芸能界には一流のトーク力を持つ方がたくさんいます。特に司会者の方々のトーク力は素晴らしい。マツコ・デラックスさんに麒麟の川島さんなどは、なんでも笑いに変えてくれる安心感があります。あらゆる司会者の方々のなかでも、やはりすごいと思うのが明石家さんまさんです。さんまさんのトークには、数えきれないほど多くの技術が詰まっています。

 その一つが、暗い話題でも明るく切り返すこと。不幸話や悲しい話題にも、深刻な顔をせずに「お前、ついてないな~」と大爆笑で返す。暗いトピックも明るさで吹き飛ばすことで、会話のムードを一変させる力を持っています。

 そんなさんまさんが、とある番組で間寛平さんを説教していた場面が放送されていました。寛平さんがアナウンサーに食レポについてアドバイスをした、という話を聞いたさんまさんが「寛平さん、なんでそんなことしたの?」と怒り始めた。なぜ、さんまさんは寛平さんに怒ったのか。それは、寛平さんが、話し上手な人が必ず守る「あるルール」を破ったからなんです。