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「大学図鑑!2014」親子で読む!絶対後悔しないための大学選び
【第5回】 2013年4月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
オバタカズユキ[監修]

「後悔しないための大学選び、
基本のき【就職問題/後編】」

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前回に引き続き、複数の大学にてキャリア形成支援に携わる『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』で話題の著者、沢田健太さんに大学の就職事情についてインタビュー。今回は、大学が行っている「キャリア教育」について、その実態について鋭く突っ込んでみた。

大学のキャリア教育って
どんなことをやっているの?

―― まず最初に、大学のキャリア教育は、どんなことを行っているのでしょうか?

沢田 企業人のあるべき姿論、自己分析の方法、ビジネスマナーなど、講師によって教えていることはいろいろです。でも、多くは就職マニュアル本やビジネス自己啓発本を読めば済むようなお話ですね。それを大規模授業で講義する。当初は受けたい学生だけが受ける選択授業だったのが、いまや下位校を中心に必修科目化しています。初年次教育と融合し、どんどん科目数が増え、卒業単位の中に占めるキャリア教育がすごく増えているのです。

 教えているのは、就職業者から派遣されてきた、元人事マンなどの企業社会経験者が多い。現役の人事の講師もいますね。アカデミックに就職問題を研究しているのは少々。ほか、地域活動に取り組むNPOの人など。

 問題なのは、圧倒的に非常勤講師の比率が高いことです。結局は寄せ集めなので、ひとつの大学の中に多彩なキャリア教育の授業があっても、それに連携がなかったり、内容が重複していたり、場当たり的な就職支援の前倒しみたいなことになっています。

本当のキャリア教育を行っている
大学をどう選ぶか?

―― あまり大学にキャリア教育を期待しても意味がないということですか?

沢田 いや、大学のキャリア教育はもっと変われるはずです。わたしは、企業社会と大学教育の橋渡しになることが、キャリア教育の進む道だと考えています。

 企業は、新卒採用で学生に、対人スキルなどのコミュニケーション能力や課題解決能力を求めています。ならば、キャリア教育の授業の中で、グループワークなどを実施し、コミュニケーション能力を養ってもらえばいいではないですか。

 あるいは、学生自身に現実世界の中にある課題を見つけさせ、それを調べ、解決法を考えてもらうのでもいい。つまり、課題解決能力の育成です。
 学生個々の意識や能力を教員が見定めながらアドバイスする必要があるので、教える手間はかかります。でも、そこで身についた力は、大学教育の本丸である「研究」でも確実に活きるのです。

―― そういった教育をしている大学をどう探せばいいですか?

沢田 大学公式ホームページにあるシラバス(講義要目)で、どんなキャリア教育の授業があるのかを調べてください。ほとんどの場合、学外の人でも自由にアクセスできます。シラバスには、担当教員名も出ていますから、気になる名前があったら検索をかけて、もっと詳しく調べるのもおすすめします。
 

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    オバタカズユキ [監修]

    フリーライター、フリー編集者。 著書に『何のために働くか』(幻冬舎文庫)、『だから女は大変だ』(文藝春秋)、『大手を蹴った若者が集まる知る人ぞ知る会社』(朝日新聞出版)ほか。企画、編集、構成で携わった本は『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』(ソフトバンク新書)、『国のために死ねるか』(文春新書)、『クラッシャー上司』(PHP新書)など。


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