国によって判断基準が違う
アルコール依存症のチェックテスト

 そして、さらに恐ろしいのがアルコール依存症です。アルコール依存症になると精神的・身体的にお酒に依存するようになり、自分で飲酒のコントロールすることができなくなってしまいます。

「アルコール依存症であるかどうかの規準としては、1990年代初めにWHO(世界保健機関)がスポンサーとなって作成されたスクリーニングテストがあります。少し前に作られたものではありますが、現在でも世界の医療機関で使われています。私もアルコール依存症について説明する際に使用しています」

 このテストは、10個の質問項目に対して3〜5の回答が用意されています。該当するもの、近いものを1つ選んで、各回答の合計点数を出して評価されます。国によって判断の基準が異なっていて、日本では8~14点で飲酒習慣に問題があり、15点以上だとアルコール依存症が疑われるとされています。

                                  (出典:厚生労働省e-ヘルスネット「AUDIT」)