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人口減少 ニッポンの未来

高齢者はこの10年で11歳若返っていた!?
じつは75歳から始まる“老化の真実”

西川敦子 [フリーライター]
【第12回】

日本の人口は今、何人くらいか、君は知っているかな。2010年の国勢調査を見てみるとだいたい1億2806万人。でも、この人口はこれからどんどん減ってしまうんだって。

国立社会保障・人口問題研究所では、将来の人口について3つの見方で予測を立てている。このうち、「中位推計」――出生や死亡の見込みが中程度と仮定した場合の予測――を見てみると、2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人となっている。これは、第二次世界大戦直後の人口とほぼ同じ規模だ。

どんどん人口が減り、縮んでいく日本の社会。いったい私たちの行く手には何が待ち受けているんだろう?

――この連載では、高齢になった未来の私たちのため、そしてこれからの時代を担うことになる子どもたちのために、日本の将来をいろいろな角度から考察していきます。子どものいる読者の方もそうでない方も、ぜひ一緒に考えてみてください。

 ひとりで買い物できない。電話がかけられない。バスや電車で外出できない。やがて入浴や歩行、階段の上り下りもできなくなる――。

 2030年、そんな「ほうっておけない高齢者」が現在よりも1000万人増えることが、東京大学高齢社会総合研究機構の調査であきらかとなった。そのとき、日本はどんな国になっているんだろう。そして、みんなが幸せに老いるために、今できることは何だろう。

 調査を行った同大学の特任教授 秋山弘子さんに詳しい話を聞いてみた。

65歳は「高齢者」?
現実と矛盾する国の定義

あきやま・ひろこ イリノイ大学でPh.D(心理学)取得、米国の国立老化研究機構(National Institute on Aging) フェロー、ミシガン大学社会科学総合研究所研究教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会心理学)などを経て、2006年東京大学高齢社会総合研究機構特任教授。日本学術会議会員。専門はジェロントロジー(老年学)。高齢者の心身の健康や経済、人間関係の加齢に伴う変化を20年にわたる全国高齢者調査で追跡研究。近年は超高齢社会のニーズに対応するまちづくりにも取り組むなど超高齢社会におけるよりよい生のあり方を追求している

 みんなも知っているように、今、日本の高齢化はどんどん進んでいる。2030年には65歳以上が3人に1人になる見込みだ。国立社会保障・人口問題研究所によると、20~64歳の現役世代1.7人が1人の65歳以上高齢者を支える社会になるという。

 でも、ちょっと考えてみてほしい。今どきの“65歳”って、本当に高齢者なのかな。ちなみに、1947年生まれの有名人といえばビートたけし、高田純次、栗原はるみなどなど。若い人に負けず、元気いっぱい活躍している人が多い。

 「そのとおり。じつは高齢化の問題は65歳以上の高齢者が増えることではありません」と秋山さん。

 本当に深刻なのは75歳以上、つまり“後期高齢者”人口が急増することだ、という。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


人口減少 ニッポンの未来

現在、約1億2800万人と言われる日本の人口。しかし、国立社会保障・人口問題研究所では、人口が2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人になるとの予測が立てられている。どんどん人口が減り、縮んでいく日本の社会。いったい私たちの行く手には何が待ち受けているのか?この連載では、これからの時代を担う今の子どもたちに読み聞かせる形式を取りながら、日本の未来をいろんな角度から覗いていく。

「人口減少 ニッポンの未来」

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