ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
なぜあの会社はNo.1なのか?
【第5回】 2013年4月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
坂上仁志 [株式会社フォスターワン代表取締役社長、経営コンサルタント、弱者必勝のランチェスターNo.1戦略の第一人者として日本人として初めてロンドンで海外講演を行う。早稲田大学講師(2011年)]

モチベーションを高める自社商品で教育した社員が
最大の強み
株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長 小笹芳央氏

1
nextpage

「ニッチトップ=小さくてもNo.1」の会社をご紹介する本連載。今回は、社員のモチベーションを高めることに特化したコンサルティング業務でNo.1の株式会社リンクアンドモチベーション。成長のカギは、「とにかく人材にこだわり続ける」というその姿勢にあった。

【会社概要】
株式会社リンクアンドモチベーション(東証1部2170)
◎この会社のここがNo.1:「モチベーション」をテーマにしたコンサルティング業務でNo.1
◎事業内容:モチベーションをテーマにした採用、社員教育などのコンサルティング事業
◎設立:2000年
◎業績等(グループ全体):売上高187億円、経常利益11億円、経常利益率5.8%、自己資本比率33.4%、従業員1416名(2013年3月1日現在)
◎本社:東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビル
◎ホームページ: http://www.lmi.ne.jp/

モチベーションを高めることに特化した唯一のコンサルティング企業

――坂上:株式会社リンクアンドモチベーションの事業内容と、どのような点でNo.1なのかを教えてください。

小笹芳央(おざさ・よしひさ)1961年生まれ。大阪出身。早稲田大学を卒業後、リクルートに入社し採用担当、組織コンサルティング室の室長を経て、2000年に株式会社リンクアンドモチベーションを設立。以降「モチベーション」をテーマにした採用、社員活用などのコンサルティングに精力的に取り組む。『1日3分で人生が変わる セルフ・モチベーション』(PHPビジネス新書)などが著書多数。

小笹:弊社は、企業ではたらく社員のモチベーションを高めることを目的としたコンサルティング業務を行っています。企業経営には戦略、IT、資金など多くの重要な要素がありますが、その中でも社員が「もっと成長したい」「もっとお客様に喜んでもらいたい」という思いを持ち続けるにはどうすればいいか、という観点から、採用、社員教育、人事制度の設計などのお手伝いをしています。

 採用だけ、もしくは社員教育だけを行っている企業はいくつもありますが、それらを統合し「社員のモチベーションを高めるには」という点からコンサルティングを行っている企業は他になく、No.1かつオンリーワンといえます。

――坂上:社員のモチベーションを高めるとは、具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

小笹採用支援人事・教育支援という、大きく2つの領域があります。まず1つ目の組織の入り口にあたる採用、我々は「エントリーマネジメント」と呼んでいるのですが、これは企業と応募者が相互理解できるような戦略の立案やプランの実行を行っています。採用段階におけるメッセージの発信方法や説明会、インターンシップの設計、選考のお手伝いなどですね。

 もう1つの人事・教育支援ですが、まず社員が求めていることと現状にどのようなギャップがあるのかを診断、明らかにします。例えば、モチベーションに大きな影響を与える4つの因子「お金と条件」「仕事の醍醐味」「人とのかかわり」「理念・ビジョンへの共感」――細かく言えばもっとありますが、これらの満足度をアンケートを通して可視化、数値化していきます。こうして浮き彫りにした問題点を改善するための方法として、教育研修や人事制度、社員総会などを提案しています。いわば、社員と会社のチューニングですね。

 業務の割合はだいたい同じ、やや人事・教育支援の領域が多いくらいでしょうか。

過去5年の経常利益率の平均が18%以上

――坂上:顧客はどのような業界、規模の企業が多いのでしょうか。

小笹:業界、業種は本当にバラバラですね。あえて言うならITやサービス産業など、社員のモチベーションが業績に直接影響しやすい業界がやや多めです。規模も各業界のトップクラスから社員数100人前後の中小企業まで幅広いお客様がいます。とはいえ、社員のモチベーションを大事する、という我々の考え方に共感している、という部分では共通しています。社員のことなどどうでもいい、社員は機械の歯車と考えるような経営をされている企業だと、そもそもお手伝いのきっかけがありませんから。

――坂上:顧客数は何社くらいでしょうか。

小笹:全体で1800社くらいです。上場企業が400~500社、売上が10億以下の中小企業が300社ほどです。人数で考えると、我々のプログラムを受けた人たちは40万人~50万人ほどいる計算になります。ただ、大手の企業だと採用と教育研修の部門が分断されていることも多いので、そのときは採用のみ、教育のみをお手伝いすることもあります。

――坂上:リンクアンドモチベーションさんは、高い経常利益率を達成しているとお聞きしています。

小笹:弊社単体での、過去3年の売上は48億、41億、42億です。経常利益率は12.1%、15.3%、12.5%と常に10%以上を達成しています。過去5年の平均は18.9%です。

 グループ全体でみると、過去3年の売り上げが70億、105億、昨年が187億です。分社化やM&Aを駆使し、グループ全体としてはかなりのスピードで拡大を進めていますね。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
まいにち小鍋

まいにち小鍋

小田真規子 著

定価(税込):本体1,100円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
簡単で安くて、ヘルシー。ポッカポカの湯気で、すぐにホッコリ幸せ。おひとりさまから共働きのご夫婦までとっても便利な、毎日食べても全然飽きない1〜2人前の小鍋レシピ集!「定番鍋」にひと手間かけた「激うま鍋」。元気回復やダイエットに効く「薬膳鍋」や、晩酌を楽しみたい方に嬉しい「おつまみ鍋」など盛り沢山!

本を購入する
著者セミナー・予定
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


坂上仁志(さかうえ・ひとし) [株式会社フォスターワン代表取締役社長、経営コンサルタント、弱者必勝のランチェスターNo.1戦略の第一人者として日本人として初めてロンドンで海外講演を行う。早稲田大学講師(2011年)]

一橋大学卒、新日鉄、リクルートなどNo.1企業に勤務後、ゼロから人材企業を立ち上げ小規模ながら売上・利益・利益率で日本一の実績をつくる。3年で日本一の会社を立ち上げた「実績」を持つ日本で唯一人のランチェスター協会正式【認定】インストラクター。ランチェスターNo.1戦略の第一人者として、日本人として初めてランチェスター戦略の海外講演をロンドンで行う。2011年度には早稲田大学講師を務める。
主な著書に、『ランチェスター経営戦略』『ランチェスター営業戦略』(いずれも明日香出版)、『日本一わかりやすい経営理念のつくりかた』『日本一わかりやすい会社のつくり方』(中経出版)等がある。


なぜあの会社はNo.1なのか?

経営とは「際立つ」ことです。つまり、差別化されること。そして、No.1になることが重要。
この不況下でも好業績を出している企業の特徴はNo.1であること。
では、No.1になった企業とはいったい何をしてNO1になれたのか?
どんな工夫をしてNO1になれたのか?
そして、どうNo.1であり続けているのか? 
実際にNo.1の会社の事例をご紹介する。一般にマスコミで報道されている会社は、決して本当にいい会社なわけではない。
「ニッチトップ=小さくてもNo.1」を提唱するランチェスターNo.1理論の著者、坂上仁志がランチェスターの視点から、ホンモノのNo.1になる秘訣を解説する。

「なぜあの会社はNo.1なのか?」

⇒バックナンバー一覧