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「引きこもり」するオトナたち

ハローワークで就職できるのは3割未満!?
長期失業中の中高年が“自宅警備員”になるまで

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第147回】

 最近、とりわけ反響が大きいのは、前々回取り上げた「ハローワークに集まる“怪しいお仕事”」を巡る実態だ。

 「企業の求人募集に応募し続けているのに、仕事に就くことができない」といった体験談から、「もうすぐ貯金も底をつく。どう生きていけばいいのか?」「紹介されて入ってみたらブラック企業でした」といったものまで、本当に毎日、読者の方々からの情報が何通も当連載のアドレスに寄せられてくる。

 マスメディア上は、アベノミクスという浮かれたフレーズで賑わっているというのに、筆者の元には、仕事がなく、日々の生活に追いつめられた人たちや、彼らを支える現場からの悲鳴が聞こえてくる。

 今回は、そんな中から、都会のハローワークで仕事探しをしている40歳代後半の元電機メーカーの会社員男性、Aさんの事例を紹介したいと思い、改めてお話を伺った。

110社応募しても就職できない
ハローワークで途方に暮れる日々

 昨年、退職勧奨に遭ったというAさんは、すでに1年にわたって、ハローワークや再就職支援会社などを通じ、海外営業職の仕事を探している。

 これまで、インターネットやハローワークの人材銀行経由などもすべて含めると、110社余り応募した。そのうち面接まで行けたのは、およそ1割の12~3社。しかし、まったく決まらなかった。

 しかも、ハローワーク経由の場合、不採用の理由がわからないままであり、なんと、Aさんが応募した大半の会社は、いまでも誰も採用しないまま、求人募集を続けているという。

 「ハローワークは、同じ求人がグルグル回っているだけなんです。補助金目当てで出すとか、会社の宣伝として出しているところもあるようです。無料なので、もしいい魚が釣れたら儲けものという感じで出しているところも多いのではないか。待遇が悪くて、人がすぐ辞めちゃうので出しているところもある。3ヵ月ごとに更新すると、また新規求人になる。だから、新規求人はないかと思って探してみると、見たことのある求人ばかりなんです」(Aさん)

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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