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「これからの世界」で働く君たちへ
【第10回】 2013年5月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
山元賢治

伝説の元アップル・ジャパン社長が教える
「これからの世界」での働き方 9
“外国人は「発音」で人を見分ける。「通じればいい」は見下される”

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iPodからiPhoneまで、アップル復活の舞台裏を知る「唯一の日本人経営者」が、アップル退社後に初めて語る「これからの世界」での働き方。日本人がすがる「アジアン英語」も「グロービッシュ」も世界では通用しない。発音こそが人格を表し、対等なコミュニケーションを可能にするのだ。

外国人は「発音」で人を見分ける。
「通じればいい」は見下される

 「ケンジ、すごいね。日本人なのに英語を話す」

 海外に行くと真顔でこう言われることがあります。グローバル化が叫ばれて久しいのに、いまだに日本人は、世界では圧倒的に英語を話せない国民と思われています。それなのに、まだどこかで「英語はできなくても大丈夫」「来日する外国人が日本語を学ぶべきだ」などと考えていないでしょうか。

 英語がグローバル・コミュニケーションの共通語の座に君臨している現代社会において、英語ができなければあなたのチャンスや可能性はしぼむ一方です。日本のマーケットだけでは、成長が困難になりつつある今、企業の海外進出は必至だと言えるでしょう。

 世界で戦うなら英語もできるほうがいいという話ではなく、「英語がもっとも大切」だと言えるのです。もちろん英語さえできればいいということではありませんが、日本人は常に英語ができない言い訳を用意しています。

 では、世界で本当に通用する英語力とはどういうものでしょうか。一般的に英語というと、文法や語彙数が実力の証と考える方が多いのですが、ヒアリングとリーディングだけのTOEICの点数が900点を超えていても、まったくビジネスでは通用しないことがよくあります。ビジネスの場面ごとにふさわしい話し方を身につけることが何より重要です。

 もちろん大前提としてのコミュニケーションスキルは必要になってきます。「このミーティングでの自分の役割は何だろう」「自分の意志をどう伝えたら相手にもっとも刺さるのだろうか」「相手は何を望んでいるのだろう」などを考えながら話さなければならないことは、日本語だろうと英語だろうとまったく同じです。

 TOEICのテストの点数を上げるコツやノウハウをどれだけ勉強しても、現場で使えないことは容易に想像がつくと思います。韓国のサムスンでは、独自のスピーキングテストを開発し、それを海外転勤の指標にしているそうですが、コミュニケーション力は英語以前の問題であり、現場で鍛える以外に方法はないのです。

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山元賢治

1959年生まれ。神戸大学卒業後、日本IBMに入社。日本オラクル、ケイデンスを経て、EMCジャパン副社長。2002年、日本オラクルへ復帰。専務として営業・マーケティング・開発にわたる総勢1600人の責任者となり、BtoBの世界の巨人、ラリー・エリソンと仕事をする。2004年にスティーブ・ジョブズと出会い、アップル・ジャパンの代表取締役社長に就任。iPodビジネスの立ち上げからiPhoneを市場に送り出すまで関わり、アップルの復活に貢献。
現在(株)コミュニカ代表取締役、(株)ヴェロチタの取締役会長を兼任。また、(株)Plan・Do・See、(株)エスキュービズム、(株)リザーブリンク、(株)Gengo、(株)F.A.N、(株)マジックハット、グローバル・ブレイン(株)の顧問を務める。その他、私塾「山元塾」を開き、21世紀の坂本龍馬を生み出すべく、多くの若者へのアドバイスと講演活動を行っている。
著書に『ハイタッチ』『外資で結果を出せる人 出せない人』(共に日本経済新聞出版社)、共著に『世界でたたかう英語』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

 


「これからの世界」で働く君たちへ

ジョブズ、ティム・クック、ラリー・エリソン、マイケル・ラトガースら、ビジネス界の巨人とわたり合い、アップル復活の舞台裏を知る「唯一の日本人経営者」が教える、21世紀を生き抜く40の指針。この連載では、書籍に掲載した40の講義から10個を再編集してご紹介します。

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