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ヘイグループ『世界賞賛企業ランキング2013』

世界賞賛企業調査2013(2)
日本企業は世界からどう評価されているか
ノミネート数は多いが上位入賞企業が少ないワケ
――ヘイグループ プリンシパル 浅川 港

浅川 港 [ヘイ コンサルティング グループ プリンシパル]
【第2回】 2013年4月23日
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『世界賞賛企業調査2013』の第2回目は、日本企業が世界からどう評価されているかを見る。その特徴は、賞賛企業候補にノミネートされる企業数は多いが、賞賛企業の称号を得る企業が少ないということだ。それはなぜか。

日本の「賞賛企業」は減る傾向

 世界中で、他社から見て賞賛に値する企業はどこで、それはなぜなのかを問うこの調査は、前回もふれたように「現役経営者による評価」というところに特徴がある。57に及ぶ各業界で、世界ナンバーワンはどこか、それに次ぐ企業は、という評価結果は世界中の大企業の関心を呼ぶ。

 前回見たように、今年のリストにもアップル、トヨタ、エクソン、キャタピラーといった有力企業が並ぶ。日本企業も多くの業界でランクインしており、強豪がひしめくコンピュータ業界ではキヤノンが4位、食品業界では1位がネスレであるのはこのところ変わらないが、ダノン、ケロッグといった欧米企業にまじって、味の素が10位に評価されている。

 化学分野では、トップがBASFで2位がデュポン、日本企業では10位の住友化学、11位の三菱化学がランクインしている。他の主要業界でも日本企業は大いに健闘しているが、実は日本企業に特徴的ないくつかの課題がある。

 その一つは、この調査にノミネートされる日本企業の数は決して少なくないのだが、業界で上位にランクされる企業数が増えないことだ。つまり、フォーチュンとヘイグループが全体では毎年690社ほどを候補企業としてノミネートし、それぞれの業界で相互評価を行っていただく訳だが、結果的に、各業界の上位半数の企業に与えられる「賞賛企業」という、いわば称号を得る日本企業が増えないのだ。むしろ減る傾向にある。

 たとえば、航空業界。今年はデルタ航空をはじめ14社がノミネートされ、上位7社が「賞賛企業」という上位カテゴリーに入っており、全日空も日本航空も全体14社の中には入っているが、残念ながら上位半分には入っていない。

 同じことはほとんどの業界に見られ、生保業界でも、日本生命、第一生命、明治安田生命が順当にランクインしているが、全体で16社選ばれているこの業界で、10位の日本生命が最上位で、残念ながら業界上位8社の「賞賛企業」カテゴリーには入っていない。

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浅川 港[ヘイ コンサルティング グループ プリンシパル]

あさかわ みなと/一橋大学社会学部卒業、スタンフォード大学コミュニケーション学部修士課程修了。日本とアメリカで、出版に従事。カリフォルニアとニューヨークに合計12年滞在。講談社アメリカ副社長を経て2000年に帰国。現在は、ヘイグループでマーケティング担当プリンシパル。主な著書に『世界で最も賞賛される人事』(編著、日本実業出版社)、『グローバル人事 課題と現実』(編著、日本経団連出版)などがある。


ヘイグループ『世界賞賛企業ランキング2013』

組織人事コンサルティング会社であるヘイグループとフォーチュン誌とが共同で運営する「世界賞賛企業調査」は、今年で16回目を迎える。この調査の特徴は企業の「質」に着目し、各企業の経営層が評価に参加し、各企業のこれからが見えてくることにある。最新版の2013年調査結果を基に、このランキングから何が読み取れるかについて、4回にわたって報告する。 

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