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あってもなくても定時には帰れない?
形骸化する「ノー残業デー」の実態

小川 たまか
【第127回】 2013年5月28日
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 多くの企業が導入している「ノー残業デー」。「残業するのが当たり前」の風潮がある日本において、「ノー残業デー」は「働き過ぎ」を回避するためのものとして導入されているが、実際は形骸化しているという指摘も絶えない。ビジネスパーソンが体験している「ノー残業デー」の実態とはどのようなものか?

 アンケートはキーマンズネットが2013年4月18日~24日にかけて実施。有効回答数は506。

ノー残業デーに「飲み会」
無給で残業のような気分に

会社に「ノー残業デー」のような残業時間を減らすための制度はある?

 キーマンズネットは、勤務先に「ノー残業デー」制度が「ある」(71%)と答えた人、「ない」(29%)と答えた人両方からのコメントを掲載している。

 まずは「ある」派のコメントから紹介しよう。

 「堂々と帰れるので、残業日とメリハリがついて有効に活用しています。ただ、家事という仕事がまってます」(40代・男性)
 「いつも夜遅くまで仕事しているので、ノー残業デーでたまに早く帰れる日があると、幸せを何倍も感じられます」(50代・男性)
 「月に2回はあります。仕事が立て込んでいるとき、猛スピードで仕事をこなす自分がいとおしいです」(40代・女性)

 このように前向きなコメントが寄せられたが、メリットを感じているという声はどちらかというと少数派のようだ。

 多かったのは、「“ノー残業デー”という名前だけで実際は帰れない」という次のような意見。

 「ノー残業デーに飲み会をよくやるので、無給で残業しているような気がします」(20代・女性)
 「アナウンスが流れるだけで、強制ではない。ただ、早く帰りたい、という空気にはなる」(30代・男性)
 「ノー残業デーに無給の社内教育がある、これって無意味」(40代・男性)
 「制度はあってもペナルティがないので誰も守ってはいない」(50代・男性)
 「管理職には適用されないので、定時後オフィスには管理職ばかりが残って仕事をしている(50代・男性)

 なかには、「『ノー残業デー』の日はそれを口実に帰れますが、逆にそれ以外の日はかえって帰りづらい雰囲気を感じます」(50代・男性)のように、本末転倒な意見も。

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