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出口治明の提言:日本の優先順位

わずか4枚で年金問題の本質を見事喝破
ニコラス・バー教授の最強パワーポイント資料

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第86回】 2013年6月4日
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 慶應義塾大学の権丈善一教授から教えていただいた4枚のパワーポイントがある。これは、IMF主催「世界危機後のアジアにおける財政的に持続可能かつ公平な年金制度の設計」(2013年1月9~10日、東京)におけるLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)のニコラス・バー教授の講演資料から抜粋したものだが(2013年5月17日、国民会議に提出)、わずか4枚で年金問題の本質をあまりにも見事に喝破されていることに強い衝撃を受けた。これほど素晴らしい資料はあまねく人口に膾炙されるべきであると考え、紹介させていただく次第である。

年金財政問題の解決策はただ4つだけ

 まず1枚目はこれである。

 年金を設計する方法と賦課方式と積立方式の違いについて、これほどシンプルかつ明確に述べた資料は寡聞にして知らなかった。不明を恥じるばかりである。

 そして2枚目がこれである。

 年金財政問題の解決策が、ものの見事に4つに切り分けられている。解説の入り込む余地は一切ない。それほど、枝葉をすべて落して研ぎ澄まされた1枚である。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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