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「会社のワガママちゃん」対処法

「新人ワガママちゃん」の身勝手な主張は、
甘やかさず、受容的な態度で向き合う

松崎一葉 [筑波大学大学院 産業精神医学・宇宙医学グループ 教授]
【第3回】 2009年7月2日
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 連載初回は、「ワガママちゃんチェックリスト」、第2回は、「新人ワガママちゃんの事例」を取り上げました。3回目となる今回は、「ワガママちゃん」への具体的な対処法について解説します。

 自分にとって理不尽なことに耐えられず、失敗をしても内省することがないワガママちゃんは、「会社が悪い」「クライアントが悪い」と常に他罰的です。しかし、自分では、上司や先輩に対して「理不尽な主張」を、それを当然のこととして行います。

 もし、「新人は少なくとも1年間は、当初の配属先で経験を積む」という原則がある会社で、入社1年目のワガママちゃん部下が、半年くらい経って、「この部署はそもそも希望の部署ではありませんでした。この部署で長く働くつもりはありません。1日でも早く希望の部署に異動させてください」と直訴してきたとしたら、あなたはどう対処しますか?

 あまりにも理不尽なワガママぶりに私たちはついイラッとしてしまいます。しかし、このときに彼らに対して感情的になってはいけません。感情的な言動は他罰的な彼らの「攻撃性」に点火することになりますから、ワガママはさらにエスカレートして、ターゲットを上司や先輩社員だけでなく、パワハラだ、労災だ、民事訴訟だ、と事態が混乱拡大することも、決してまれではありません。

【ワガママちゃん対処法1】
組織に適応できるように、規範を教える

 ワガママちゃんへの対処の原則は、彼らの成長を支援しようとする姿勢を崩さないことです。そのためには、彼らを受容しつつも、毅然とした対応を行うことも大切です。

 上記のような原則を無視した、「1日も早く異動させてほしい」という主張に対しては、組織のルールに照らして、「それは無理」「それは通らない」とはっきり伝え、彼らが組織の中でちゃんとやっていけるようになるための規範意識が身につくように対応することが重要になります。

大人として未成熟なだけで、人格が歪んでいるわけではない彼らは、規範に対する理解力はあるので、しぶしぶかもしれませんが、上司であるあなたの毅然とした真っ当な対応に従うでしょう。

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松崎一葉 [筑波大学大学院 産業精神医学・宇宙医学グループ 教授]

1960年生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了、精神科医、医学博士。東京都庁知事部局健康管理医、宇宙航空研究開発機構(JAXA)主任研究員、茨城県警察本部健康管理医のほか、企業の精神科産業医として国内外で活躍。著書に「会社で心を病むということ」(新潮文庫)、「もし部下がうつになったら」(ディスカバー携書)など。

 


「会社のワガママちゃん」対処法

「傲慢なのに打たれ弱い」未熟なワガママ社員が増え、多くの管理職が振り回されている。しかし、対処法を間違えば、彼らは「うつ」になるケースも。彼らとどう付き合っていけばよいのか、その方法を紹介していく。

「「会社のワガママちゃん」対処法」

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