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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

管理職候補だったのになぜ?
入社8年目のデキる女が会社を辞めたくなる理由

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第91回】 2013年6月17日
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 仕事に対する意欲や価値観は、社歴ともに変わります。入社当初は前向きに仕事を頑張ろうと考えていたのに、恋愛・結婚をきっかけに「もういいや」という考え方に変わってしまう。そうしたことが入社8年目あたりの女性社員の間では、よく起きているようです。この突然の変化に戸惑うのは、職場の同僚、上司だけではありません。きっとあなた自身も戸惑うはずです。

 今回は、彼女たちのキャリアに対する考え方がどのように変遷していくのか、そして周囲はそれをどう受け止めればよいのか、考えてみましょう。

いち早く抜擢されたのに
あてもなく辞める30歳・女性社員

 大学を卒業して社会人8年目といえば、30代に突入する頃。同じ職場でも処遇・待遇に差が生まれてきます。8年の間に培ってきた仕事の成果や将来に対する期待値が異なってくるからです。

 食品メーカーに勤務しているDさん(30歳)は、同期の2人が主任に抜擢されたことを社内の掲示板で知りました。

 「ついに同期で差がついてくる年代に突入したのか…」

 自分が抜擢されなかったことが残念である一方で、抜擢された2人の経歴を考えれば、「納得」でした。自分は同期に1歩先を越されたのですが、心の底から「おめでとう」とつぶやきました。

 ちなみに抜擢されたうちの1人は、大ブレイクした新商品を企画したマーケティング部のGさん。そして、もう1人は女性ながら営業部で大きな商談を決めて注目の存在となっているRさん。どちらもDさんからすれば、活躍を認めていた存在。ですから、

 「くやしいけど、納得。自分も追いつけるように頑張らなくては」

 と、今回の2人の抜擢が自分を鼓舞する機会となりました。

 ところが、半年もしないうちに驚くべき話が職場で飛び交いました。

 「Rさんが会社を辞めるらしい」

 というのです。そんな馬鹿な。辞めるなんてあり得ない…。噂を聞いたDさんは驚くばかり。

 「抜擢されたことがプレッシャーになってしまったのだろうか?」

 そんな想像をしてみましたが、主任になってからも活躍する様が社内でも評判だったRさん。さらに後輩への指導も的確で、管理職になるのも早いのでは、とまで言われていました。そんな順風満帆なRさんが会社を辞めるわけがない。

 「周囲がやっかみで流した噂に過ぎないのでは?」

 とも考えました。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

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