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出口治明の提言:日本の優先順位

政府の成長戦略に頼るのはもう止めよう

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第88回】 2013年6月18日
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 政府は6月14日、日本再興戦略(JAPAN is BACK)を策定した。それによると、「民間の力を最大限引き出す」、「全員参加・世界で勝てる人材を育てる」、「新たなフロンティアを作り出す」ことにより、10年間の平均で名目GDP成長率3%程度、実質GDP成長率2%程度の実現を目指し、10年後には1人当たり名目国民総所得の150万円以上の拡大が期待される、としている。

具体的な数値目標が
多いことは評価できる

 政府は上記の成長実現に向けた具体的な取組みとして、下図の3つのアクションプランを掲げた。

(出所:首相官邸HP)

 今回のアクションプランの特徴は具体的な数値目標が数多く設定されていることである。少し、煩雑になるが、それらを書き出してみよう。

(1)日本産業再興プラン
◆3年間で設備投資を10%増加させ、リーマンショック前の民間投資の水準(約70兆円/年(昨年度63兆円))に回復
◆5年間で失業期間6ヵ月以上の者の数を2割減少させ、転職入職率を9%(2011年7.4%)に
◆2020年に女性の就業率(25歳~44歳)を73%(2012年68%)に
◆今後10年間で世界大学ランキングトップ100に我が国の大学10校以上に
◆イノベーション(技術力)世界ランキングを今後5年以内に世界第1位に
◆2015年度中に、世界最高水準の公共データ公開内容(データセット1万以上)を実現
◆2020年までに、世界銀行のビジネス環境ランキングで日本を先進国3位以内(現在15位)に
◆世界の都市総合力ランキングで東京を3位以内(現在4位)に
◆開業率・廃業率10%台(現状約8%)を目指す
◆2020年までに黒字中小企業・小規模事業者を70万社から140万社に増やす
◆今後5年間で新たに1万社の海外展開を実現する

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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