ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
スマート・ウーマン スマート・リーダー

「いつも表現の助けとなってくれるのがIT」(マガジンハウス・池田美樹)――古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第12回】 2013年6月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
2
nextpage

古川:自分の俳句をモチーフにiPhoneで動画を録って1分間のムービーに仕立てて発表したりもしています。動画編集も自分でやっているのですか。

池田:iPhoneがあればこそです。あるときiPhoneでムービーを撮っている友人に、私も撮って編集してみたいんだけど、どうしていいかわからない、と言ったら、その場で撮って編集して、できたよ、と見せてくれたので、驚きました。これだったら私にもムービーが編集できそうだ、と思ったのがはじまりです。

 自作の俳句を説明するのは本当は野暮だとされている行為なのですが、俳句は意味がわかりにくいとよく言われるので、ムービー作品にして世界観がわかると興味をもってもらえるかと思いました。

古川:夜景や自分の歩いている姿など、自分の生活を切り取ってその先にストーリーまで作れるのはすごいと思います。俳句を始めたきっかけは何ですか。

池田:もともと、潔くシンプルなものが好きなんです。

 中学の国語の授業で俳句を実際に作る授業があり、とてもいいなと思っていたのですが、熊本県立第一高校に通っていたときに、OBである中村汀女さんという俳人が学校に講演にいらっしゃって。その端正なたたずまいや、俳句の究極まで削ぎ落とされたシンプルな表現の美しさに感銘を受けて、私も俳句をつくりたいと思うようになったのが原点です。

 その後、社会人になって少し余裕が出てきた時に、改めて何かを表現したいと思ったときに選んだのが俳句でした。続けているうちに17年がたちました。

親に「明日、東京に行く」と
何のつてもなく上京

古川:話はさかのぼりますが、熊本の大学にいたときからタウン誌の編集に関わっておられたとか。

池田:『タウン情報クマモト』という雑誌で、今も発行されています。もともと雑誌が大好きで、雑誌には東京や世界のことが載っていると思っていました。それが、タウン情報誌を見たときに、自分の知っている街や人が載っているということに感動し、メディアって身近なものなんだと発見したのです。大学生の時に、その出版社を通じて東京の出版社からバイクライダー向けのガイドブックの取材を依頼され、メディアの世界に足を踏み入れました。

 熊本は保守的な土地柄で、親もその頃は厳しかったので、県外の大学を受験することが認められず、実家から通える熊本大学に行ったのですが、卒業後も就職で他の土地に出ていくことは難しく、そこに勤めることにしました。ただ、しばらくたって、メディアの仕事で日本語で勝負するならやはり東京に出ていこう、と決心したのです。そこで、水面下で準備を進め、親に「明日、東京に行く」と言って、片道航空券を握りしめて出てきました。

 東京にはなんのつてもありませんでした。住む場所とアルバイト先だけを決めて。やっているうちに必ずメディアの仕事に近づけるという根拠のない自信がなぜかありました。

古川:聞くところによると、ヌード雑誌の編集の仕事もしたとか。

previous page
2
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

スマート・ウーマン スマート・リーダー

日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

「スマート・ウーマン スマート・リーダー」

⇒バックナンバー一覧