お客さまの「望み」を
引き出せるかがカギ

川田 お客さまの中にある「望み」を引き出すことなんです。

編集部 それはビデオカメラを買い換えることではない。

川田 子どもの運動会で途中で充電が切れることなく、あちこち移動しながら最高のシーンをカメラで押さえること。
そのことを、お客さまご自身が思いだせば、あとは自然と買う方向に気持ちが向くわけです。

先ほどの「検討します」と言われたとき、店員さんならついつい「こちらのメーカーのビデオカメラは新機能がついていて…」などと比較検討しやすいようにスペック紹介をしちゃったりします。でもそうじゃない。
「検討します」の先にあるものは、お客さまの心の奥にある不安や悩みや問題だったりするわけです。

編集部 なるほど。

川田 金額のことで検討したいのであれば、先ほどの分割払いのお話やボーナス一回払いなどの方法をお伝えしたり、「駅の向こう側の大型店より価格は○円うちのほうがお安いですよ」と比較してお伝えしてみたり。いくらでも、お客さまの不安や悩み、問題解決となるお話はできるんです。

編集部 本当にそうですね。「じゃよろしくお願いします!」と言ってしまうのは、そこで「買いません」と断られることを恐れているからなのかなあと。

川田 それはあるかもしれません。でも、断られることを恐れていては、お客さまの本当の気持ちを知ることはできませんよね。
一歩を踏み込むことが、自分のためにも、お客さまのためにも、とても重要なのです。

編集部 一歩踏み込む。これがレベル10と11を分ける「大きな違い」なのですね。もっと川田さんのお話を聞きたくなりました。

※川田さんの話をもっと聞きたい、川田さんに営業の悩みを聞いてほしい。
そういう方はぜひ下記セミナーにご参加ください。(編集部)


新刊のお知らせ

トップ営業は揺さぶられない。<br />お客さまの「検討します」にどう切り返すのか?価格(税込):¥ 1,680
判型/造本:4/6並製 頁数:352 ISBN:978-4-478-01756-2

『僕は明日もお客様に会いに行く。』

伝説のトップ営業マンとの1カ月で、20代主人公が仕事と人生の本当に大切なことを知る。外資系企業の現役トップセールスでもあり、ベストセラー『かばんはハンカチの上に置きなさい』の著者が初めて書いた、経験に基づいた感動ストーリー。営業や販売、サービスのテクニックや技術、お客様への接し方も身につく一冊。

お求めはこちらから

[Amazon] [紀伊國屋Bookweb] [楽天Books]