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世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本
【第3回】 2012年12月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
和田裕美 [営業コンサルタント]

ダメダメ営業がデキル営業に大変身!
実況中継・和田式営業マン養成講座

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自身が人見知りで「けっして営業向きではなかった」という和田裕美さん。そんな彼女ならではの親身な指導で、大変身した営業マンの実話。突然、編集から営業に転身しなければならなかった山口さんは、どうしてデキル営業マンに変わることができたのか?

締め日に電話が殺到する

 その日は月末で、営業マンたちはいつもよりちょっと殺気だった雰囲気でした。
 月末というだけでなく、四半期の締め日でもあったので、ラストの追い込みにみんな忙しそうにしていました。そういえば、今日はいつもと違って、朝からかかってくる電話が多いようで……。

 「和田さん、ちょっと来てください」
 と営業部の若い青年が駆け込んできました。
「いったい、どうしたの?朝からずいぶん騒がしいわね」

 「それが変なんです」
「変って何?ここは営業部だから、こっちからかける電話が多いのはいつものことだけど、なんだか今日は、かかってくる方が多いみたいね。まさか……クレームの嵐!?」
「いや、そうじゃないんです……。とにかく、来てみてください」

 15人ばかりの営業担当者が机を並べる隣の部屋に入ってみると、客先への営業を控え、部屋に残っていた数人が、かかってくる電話への応対に忙殺されています。

 ――「はい、戻りましたら連絡させます」
 ――「申しわけありません。ただ今、山口は外出しておりまして……」

 呆然とその様子を見ていると、かたわらからさっきの青年が、
「どういうわけか、今日は朝から、山口さんへの電話ばっかりなんです。『山口さんをお願いします』とか『ケムンパスちゃんはいないのか』って。山口さん、何かやっちゃったんでしょうか?」
「そんなこと知らないわよ。まさか……。で、なんて言ってるの、聞いてみた?」
「はい、それがどの電話もみんな『山口さんに直接話すから』って、用件は言ってくれないんですよ」
「で、本人はどうしたの?」
「それが……今朝は直接、お客さんのところを回っていて、午後にならないと戻らない予定なんです。それでさっきから携帯に連絡入れようと思っているんですけど、電波が通じなくて……」

 ――何かまずいことでも起きたのかなあ。山口さん、「今月は期待しててください」って言ってたのに……。そんな不安を感じながらも、どんなに外出して忙しくても、昼と夕方には連絡事項の確認のため、社に電話を入れるというルールがあることを思い出し、
「そう。じゃあ、仕方ないなあ。でもお昼には必ず連絡は入るはずだから。連絡が入ったら、こっちにつないでね」
 と言いながら、プレッシャーに負けて突然来なくなる営業マンを過去に何人も見てきた私は、「山口さんがそうじゃなきゃいいけど」とも思っていました。

 部屋に戻って一人になると、これまで山口さんとやってきたトレーニングのことが思い出されてきます。

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外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、プレゼンしたお客様の98%から契約をもらうという「ファン作り」営業スタイルを構築し、オリジナルの営業手法によって日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を収めた女性営業のカリスマにして先駆者。 短期間に昇進を重ね、女性初、最年少で2万人に1人しかたどりつけないと言われる支社長となる。その後、企画室長、マーケティング部長、最後には最年少の営業部長となり、全国20支店、100名を統括する立場となる。当該企業の日本撤退に伴い独立。執筆活動の他、営業・コミュニケーション・モチベーションアップのための講演、セミナーを国内外で展開している。 著書は女性ビジネス本の先駆けとなった『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』はじめ、『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』(以上、ダイヤモンド社)、『和田裕美の人に好かれる話し方』(大和書房)、『失敗してよかった!』(ポプラ社)など多数。


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「世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本」

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