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米国原発廃炉で損害賠償請求
三菱重工の原発輸出に冷や水

週刊ダイヤモンド編集部
2013年6月26日
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米カリフォルニア州にあるサンオノフレ原発。西海岸は環境に対する目が厳しいことでも知られる
Photo:Getty Images

 米電力会社のサザンカリフォルニアエジソン(SCE)は、事故で運転停止中だったサンオノフレ原子力発電所2・3号機の廃炉を決定。事故原因の装置を製造した三菱重工業へ損害賠償を請求する方針を示し、騒ぎになっている。

 これを受けて6月12日、三菱重工は「現時点で業績への影響はない」と発表。火消しに回った。

 サンオノフレ原発2・3号機は、2012年1月に三菱重工製の蒸気発生器の配管に異常が確認され、原因と運転の安全が確認されるまで運転停止を命じられていた。

 地元住民や環境団体の反発に遭い、再稼働の手続きは難航。その間、SCEは代替電力の確保と、停止中の原発のメンテナンスという、「ダブルコストを支払い続けてきた」とSCEの親会社、エジソンインターナショナルのテッド・クレーバー会長は言う。

 そして、再稼働のメリットよりも“ダブルコスト”のデメリットのほうが大きくなる、13年末の期限が迫り来る中で、ついにギブアップ。同時に三菱重工へ損害賠償を求める方針を示したのだ。

責任限度額は130億円

 SCEとの契約によれば、三菱重工の責任限度額は約1億3700万ドル(約130億円)。代替燃料のコストを含めた、間接的な損害は請求されない契約になっているというが、12年度の当期純利益が245億円ということを考えると巨額といえるだろう。

 おまけに、訴訟大国の米国で「懲罰的賠償のリスク」(原発関連事業者幹部)を指摘する声もある。

 一方、「今後の原発輸出の観点から考えると、影響は限定的だろう」と、原発に詳しい電力会社関係者は解説する。というのも、「問題となっている蒸気発生器は、三菱重工が通常造っているものとはタイプが違う」からだ。

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