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ぼくらの給料は上がるのか

世間の就活人気ランキングだけではわからない!?
景気回復時に「給料アップ力」が高い企業はここだ

吉田克己 [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]
【第3回】 2013年6月26日
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いよいよ給料アップの兆しが鮮明に?
大手のボーナス妥結額は前年比7.37%増

 経団連が5月30日(2013年)に発表した「今夏のボーナスの第1回集計」(以下参照)によると、大手企業64社の平均妥結額は、前年同期比7.37%増の84万6376円だった。伸び率では、集計を開始した1959年以来、バブル期にあたる1986年の8.36%に次ぐ高水準だそうだ。

 業種別では、製造業が7.23%増、なかでも自動車関連が14.15%増と大幅に伸びている。非製造業も8.00%増の85万8584円だ。ただし、第1回の集計には鉄鋼や一部の電機メーカーが含まれておらず、最終集計で製造業全体の伸び率がどうなるかは不透明とのこと。

 各紙とも、「アベノミクスを背景にした円安・株高によって業績が改善した結果」と指摘している。足もとで金融市場は乱高下を繰り返しているものの、それを「一時的な調整」と見る向きは多い。世間の景気回復期待は着実に上向いているという。しかし近い将来、我々の給料が本当に増える見通しはあるのだろうか。

 2010年、2011年の数字(絶対額)を並べてみなければ、本当のところはわからないはずだ。たとえば、2011年の東日本大震災やタイ大洪水による2012年の落ち込みからそれ以前の水準に戻ったのかどうか、2007年半ばから2012年9月まで続いた円高の影響から脱したのかどうかなどが、ポイントになる。

 そこで本題に入る前に、次の表を見ておきたい。前述の2013年に加えて、経団連が2011年、2012年に発表した『夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果』である(以下3つの表を参照)。

 第1回集計と最終集計の違いはあるが、製造業は(少なくとも鉄鋼と電機を除けば)大震災前の水準を取り戻し、非製造業はここ数年では最高額となったと言ってよさそうだ。特に後者は、2008年9月のリーマンショックからの金融、不動産関連の回復が大きく寄与しているものと推測できる。

 まとめると、円高の最悪期は2011年の後半であり、主に2011年下期の業績が反映される2012年夏のボーナスが底だったことと照らし合わせると、東日本大震災とタイ大洪水の影響が大きかったとは言え、為替レートとボーナスの相関は高いと判断せざるを得ないだろう。

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吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

京都大学工学部卒。リクルートを経て2002年3月に独立。ダイヤモンド・オンラインでは、「消費インサイド」「デジライフNAVI」「就活の法則」などの企画・執筆に携わる。通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」の講師を務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。


ぼくらの給料は上がるのか

アベノミクスへの期待により、社員の賃上げに動く企業がちらほら登場している。その一方、「そう簡単に賃金が上がるはずがない」と先行きをシビアに見る専門家も多いのが現状だ。給料はビジネスマンの一大関心事。議論が熱を帯びている今、この連載では「ぼくらの給料は本当に上がるのか?」を多方面から分析する。 

「ぼくらの給料は上がるのか」

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