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話題の「3Dプリンター」の原理が
いまいちわからない人にざっくり解説!

河合起季
2013年7月3日
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スポーツカーも拳銃も
これ1台で作れてしまうというけれど…

チャイルドシートのプロトタイプ(ストラタシス)。一度の「実行」でこの形ができあがる Photo:DOL

 コンピュータ上でつくった設計図をもとに、三次元のモノを造り出す装置「3Dプリンター」が今、モノづくりの現場に革命を起こす技術として世界中で注目されている。

 何がスゴイのかというと、これまで多額の費用のかかる金型や大型装置ナシではできなかったモノの製造を、小型の3Dプリンター1つで実現できること。これがあれば、資金力に乏しい中小企業や個人でもほしい形状のモノが手軽につくれるようになる。しかも、コンピュータのデータを変えるだけで、いくつものパターンで製造することが可能なのだ。

 たとえば、これまで外注していた試作品づくりも、金型ナシで精巧なモノをつくることができる3Dプリンターを導入すれば、自社製造が可能。製作時間もコストも大幅に縮小できるはずだ。

 この3Dプリンターは、スポーツカーのように大きなモノからネジのように小さなモノまで、さまざまなモノづくりに利用できる。図面さえあれば、拳銃などの武器も製造できてしまう。すでに「3Dプリンター制拳銃」を組み立てられる無料ファイルがネット上で公開され、日本からのダウンロード数が6万件にも上っているという。言うまでもなく、日本で製造すれば犯罪になるのだが…。

 モノづくり革命が期待される一方、低価格の普及版(家庭用機種)も発売されるようになり、こうした危険物が自宅で製造できてしまうという問題も出てきた。ただし「何でも作れる」というのは大げさで、現状では材質が限られるため強度の問題があり、すべて実用になるとは限らない。

米国から2大勢力が上陸し、
日本市場にも火がついた

 そもそもこの3Dプリンターは、米国で1980年代に登場し、自動車や航空機などの試作品づくりに使われてきた。しかし近年では、(1)低価格化と性能向上が大幅に進んだこと、(2)3Dプリンター・メーカーの合併・淘汰の結果、生き残った企業が積極的に市場開拓に乗り出したこと、(3)米国政府が3Dプリンタの研究促進のために6000万ドルの補助金プログラムを創設したこと(欧州でも同様のプログラムが計画されている)――などによって市場拡大が見込まれるようになった。

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