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100点満点とれる子の育て方
【第4回】 2013年7月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
西角けい子 [ステージメソッド塾代表]

【第4回】
なぜ、「ほめる」効果はすぐに薄れるのか?
ほめるより「ねぎらう」が大事な理由

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このたび『100点満点とれる子の育て方』を発刊した、ステージメソッド塾代表の西角けい子氏に、子どもの成績を伸ばす秘訣を聞いた。
西角氏は、倍率10倍超の難関公立中高一貫校に7年連続地域No.1の合格実績をあげている。塾生のなかには、片道3時間かけて通う子もいるとか。「すべての子には、必ず伸びしろがある」という信念を軸に、学力とメンタルの両面からアプローチを重ねていくのが特徴だ。子ども本人だけでなく親や周囲も驚く「100点満点勉強法」7つのルールを含め、今回、全5回連載を企画した。
【第4回】は、「子どもをほめることの弊害」について語ってもらった。

なぜ、「ほめる」効果が短期間しか続かないのか?

 「ほめて育てましょう」ということが、教育の世界はもちろん、いまやビジネスの世界でも定説になっています。
 でも、本当でしょうか?
 私は自分自身の経験から、ずっと気になっていました。

 私自身、前著『すべての成績は、国語力で9割決まる!』でも触れたように、わが子を中学受験で失敗させたことをきっかけに、ずいぶん言葉遣いには意識を向けてきました。

 「叱ってはいけない。ほめなくてはダメだ」という強迫観念に縛られていた時期もあります。

 子どもたちへの指導をしたり、親御さんの相談を受けたりするときにも、言葉の響きや影響を考えてきましたが、これまでの指導経験を振り返ると、子どもの成績を伸ばせたのは、「ほめる」という言葉がけではなかったように思います。

 「ほめる」とは、
「1.祝う2.物事を評価し、よしとしてその気持ちを表す、たたえる、賞讃する」(『広辞苑第六版』)とあります。

 塾の現場でも、子どもたちの努力や成果に「すごい!」「さすが!」などと、かつては言ったことがあります。
 ただ「ほめる」ことで、瞬間的にその場の士気は上がるのですが、効果は長続きしないのです。

 また、「ほめる」ことへの弊害もあります。
 実際に子どもたちは、「ほめる」ことが前提になると、自分の成果を認めてもらうことばかりに気がいってしまい、自分をより高めようとする努力をしなくなります。
 思うように先生からほめられないと、「自分がこんなにがんばっているのに!」と言い出し、「自分を認めないのは相手が悪いからだ」と訴え始める子もいます。
 これでは、せっかくよいと思ってやっていることが、逆に可能性をつみとってしまうことになります。

 もちろん、「叱る」こととのバランスも大事なのですが、私は、「ほめる」より「ねぎらう」ことの効果を実感しています。

 ねぎらうとは、「ほねおりを慰める、労を謝する」(『広辞苑第六版』)とあります。
 使い方は「労をねぎらう」などのように使い、相手の努力に対して、感謝の気持ちを表すのです。

 次に紹介するのは、私が塾生のSくんのお母さんにかけた「ねぎらいの言葉」が広がり、浸透していったエピソードです。

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西角けい子 [ステージメソッド塾代表]

大阪生まれ。学習コンサルタント、ステージメソッド塾代表。
日本有数の大手学習塾の激戦区、兵庫県の西宮北口エリアで、「ニシカド式勉強法」により、 普通の成績だった塾生の8割を2年連続「全国トップクラス」に、2割を「学力日本一」(全国版学力テスト)に育てる。「お母さんの言葉がけ」と、「暗記力」「ノート力」「作文力」アップを重視した「ニシカド式勉強法」は定評があり、倍率10倍以上の超難関公立中高一貫校に、6年連続地域No.1の合格者を出し続けている。片道3時間以上かけて通う小学生も複数出るほどの人気ぶり。
また、自身の子育て体験から、わが子の教育に悩むお母さんへ勉強法や成績アップのアドバイスを行い、「子どもはお母さんのために勉強しています」と言い切る保護者セミナーは、人気が高く、常に満席が続いている。
1男1女の母。 著書に、『子どもの成績は、お母さんの言葉で9割変わる!』(ダイヤモンド社)がある。

【ステージメソッド塾】
http://stage-m.com/

 


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