ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい
【第2回】 2013年7月31日
著者・コラム紹介バックナンバー
河合江理子 [京都大学国際高等教育院教授]

第2回
試験は高得点、だけど英語がまったく通じない
ハーバード生活で感じたアウトプットの重要性

1
nextpage

日本の公立高校を卒業すると、単身で渡米して、ハーバード大学に入学。その後、INSEAD(欧州経営大学院)、マッキンゼー、BIS(国際決済銀行)、OECD(経済協力開発機構)と渡り歩き、現在、京都大学で、若者たちにその経験を伝えている。日本・アメリカ・ヨーロッパ、本物の世界を知る日本人が明かす、国境すら越えて生きるための武器と心得とは。

ハーバード大学へのきっかけは1枚の張り紙

第1回ですでに書いたように、私がハーバード大学に入学したきっかけは、職員室に掲示された1枚の張り紙でした。

 大学受験を控えた高校3年生の秋、アメリカでの留学を支援する「グルー・バンクロフト基金(グルー基金)奨学生試験」の紹介をたまたま見つけたことからつながっていきました。

 アメリカの大学は、日本のように大学別の試験ではなく、高校時の成績、課外活動、先生の推薦状、自分についてのエッセイなどが合否を決める重要な要素になってきます。また、その他にも、共通試験であるSAT(大学進学適性試験)を受ける必要があり、留学生に対しては、英語力を見るTOEFLのスコアも要求されます。

 私はというと、SATの英語の成績(日本の国語に当たります)は悪かったものの、TOFLEの点数が良かったことや、渡米前に英会話学校で勉強していたこともあり、英語に関する心配はそれほどしていませんでした。

 ところが、実際にアメリカに到着すると、食事の注文すら満足にできず、自分の英語の不自由さを痛感します。何を聞かれているのかわからなくなってしまい、ファストフード店では立ち往生。苦い顔をされながら、「早く進め」というジェスチャーをされたことは1度ではありませんでした。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


河合江理子(かわい・えりこ) [京都大学国際高等教育院教授]

東京都生まれ。東京教育大学附属高等学校(現筑波大学附属高等学校)を卒業後、アメリカのハーバード大学で学位、フランスの欧州経営大学院(INSEAD)でMBA(経営学修士)を取得。その 後、マッキンゼーのパリオフィスで経営コンサルタント、イギリス・ロンドンの投資銀行S.G. Warburg(ウォーバーグ銀行)でファンド・マネジャー、フランスの証券リサーチ会社でエコノミストとして勤務したのち、ポーランドでは山一證券の合 弁会社で民営化事業に携わる。1998年より国際公務員としてスイスのBIS(国際決済銀行)、フランスのOECD(経済協力開発機構)で職員年金基金の運用を担当。OECD在籍時に はIMF(国際通貨基金)のテクニカルアドバイザーとして、フィジー共和国やソロモン諸島の中央銀行の外貨準備運用に対して助言を与えた。その後、スイス で起業し、2012年4月より現職。著書に『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい』(ダイヤモンド社)がある。


自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい

ハーバード大学、INSEAD(欧州経営大学院)、マッキンゼー、BIS(国際決済銀行)、OECD(経済協力開発機構)…そして、京都大学教授。『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい』の刊行を記念して、書籍では語り尽くせなかったエピソードを中心に、日本・アメリカ・ヨーロッパの本物の世界を知る日本人が、国境を越えて生きるための武器と心得を語る。

「自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい」

⇒バックナンバー一覧