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イチローが4000本安打達成目前
「日米通算」記録への異論をどう考えるか

相沢光一 [スポーツライター]
【第265回】 2013年8月20日
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 イチローの日米通算4000本安打達成がいよいよ間近に迫ってきた。

 19日のレッドソックス戦は6打数2安打で2本を積み上げた。現在3997本。あと3本である。20日は移動日で、21日からはホーム・ヤンキースタジアムで対ブルージェイズ4連戦がある(21日はダブルヘッダー)。おそらくこのシリーズで4000本の大台到達が見られるだろう。その瞬間、日本のメディアは大騒ぎし、イチロー称賛の報道であふれるはずだ。が、その一方で出て来そうなのが、日本のプロ野球とMLBの合算での4000本に異を唱える声である。

 これまでのMLB通算安打記録1位はピート・ローズの4256本、2位はタイ・カッブの4191本。4000本を超えているのは、このふたりしかいない。おそらく日本のメディアはこのふたりに次ぐ記録として報じるだろうが、イチローの記録は日米合算の数字であり、MLBの公式記録にはならない。だから、4000本といっても大騒ぎするのはおかしいというわけだ。

 そうした声をあげがちなのが日本の半可通のファンだ。彼らから見れば日本のプロ野球に比べ、MLBははるかにレベルが高い。イチローは日本で1278本の安打を打っているが、レベルが低い日本のピッチャーから打ったこの安打数を加えても意味がない、「合計して4000本と騒ぐのは日本のメディアだけだろ」といった冷めた見方をする向きもあるだろう。

現地はメディアもファンも選手も
通算4000本安打祝福ムード

 ところが、現地のメディアもファンも、そしてMLBの現役選手たちも、イチローの4000本の価値を認め、かなり注目しているようなのだ。ヤンキースタジアムでは今、イチローがヒットを1本打つたびに、スコアボードの大画面にそのトータル本数が映し出されるようになっている。4000本到達時には盛大なセレモニーが行われるに違いない。そういうお祭り騒ぎを素直に受け入れ楽しんでしまうのがアメリカの野球ファン。その瞬間、スタジアムは大いに盛り上がるだろう。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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