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あたらしい働き方
【第17回】 2014年1月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

営業職でも、サテライトオフィス勤務可!
の会社があった
【企業インタビュー:Sansan編】

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「どに~ちょ」「イエーイ」「Know me(のーみー)」など、ユニークなネーミングの働き方を次々に投入、事業も順調な成長を遂げているのが、クラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」を手がけているSansanです。設立は2007年。代表取締役社長の寺田親弘氏にお話を伺いました。(写真・小原孝博)

仕事は、もっと楽しく
やって良かったのだ

代表取締役社長の寺田親弘氏(左)と筆者

本田 かつては、大手商社に勤務していたそうですね。

寺田 汗水垂らして辛いことを歯を食いしばってやっていないと仕事ではない、みたいな空気が日本にはある気がします。ところが、2001年にアメリカのシリコンバレーで見た光景に、私は衝撃を受けたんです。遊んでいるみたいに働いていて。正直ずるいな、と思いました。なんだ、仕事は、もっと楽しくやって良かったのか、と。

本田 仕事というのは苦しそうにしているものだ、という感覚は昔の力仕事の時代から来ているのかもしれません。今も、楽しそうに仕事をすることを、否定的に見る会社もあるのではないでしょうか。

寺田 しかし、すでにそうではない会社も増えていると思います。楽しそうに仕事をすることを、会社も、もちろん社員も支持している。なぜなら、それで成果が上がるから。もっといえば、そのほうが成果が上がるからです。考えてみれば当然かもしれません。楽しいからこそ、夢中になれるし、続けられる。楽しくなければ、続かない。楽しめていることが、とても大事になっているのです。

本田 では、どうしたら仕事が楽しめるようになるんでしょうか。

寺田 前例がないことに取り組んでいる、ということかもしれません。前例がないから、自分たちで作っていくしかない。誰かの真似をしてもしょうがない。だから、働いている社員も、あたらしいものを作っていく面白みを間違いなく実感している。そして、会社もこんな大胆な発想になれるのです。

本田 ユニークなネーミングの働き方を推奨しているとか。

寺田 在宅勤務制度「イエーイ」を取り入れて推進しています。また、平日と土日を振り替えて勤務できる「どに~ちょ」という制度もあります。どちらもネーミングが変わっていますので、思いつきでやったような制度に思われるかもしれませんが、まずは課題があって、それに対する解として、制度を作り出しているんです。どに~ちょの場合は、土日のほうがオフィスは静かなので、集中できるという声が多かった。申告してもらえれば、平日の水曜日を休む代わりに土曜日に出る、といったことが可能です。イエーイは、現在は月4日の在宅勤務を可能にしています。

本田 ノリや受け狙いで、ネーミングしたわけではないんですね(笑)。

寺田 ネーミングって、本当に大事だと戦略的に考えています。あたらしい課題に対して制度が思い浮かんだとき、名前がついてこないとうまくいかないんじゃないか、と気になるくらい名前は重要だと思っています。つまらない制度名だったら、誰も覚えないし、使わないと思うんですよ。

本田 すごく考えられた中で作られていたんですね。しかも、制度の意義を持って使ってほしい、という思いがあるから名前にもこだわる。結果的に話題づくりにもなるわけですが、それだけのためにやっているわけではもちろんない、と。

寺田 当社は、サテライトオフィスを徳島県に展開して、さまざまなあたらしい働き方に挑戦しています。エンジニアが多い会社ですから、勤務時間に関してもゆるやかな制度を作っているように思われがちですが、そんなことはありません。9時半が出社時間で、遅刻は厳禁です。5分の遅刻もダメです。エンジニアはフレックスが好きですが、当社はフレックス否定派なんです。なんとなく緩んでしまうんじゃないか、という不安がある。もっとも、来月変わっているかもしれませんが(笑)。

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本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締 役としてJASDAQ上場に導く。 現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米 国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活する デュアルライフをおくっている。著書に、レバレッジシリーズをはじめ、『あたらしい働き方』『Less is More』(ダイヤ モ ン ド 社 )『 ノ マ ド ラ イ フ 』( 朝 日 新 聞 出 版 )『 パ ー ソ ナ ル ・ マ ー ケ テ ィ ン グ 』( デ ィ スカヴァー・トゥエンティワン)などがあり、著書累計250万部を突破し、韓国、台湾、 中国で翻訳版も発売されている。著者のプロデュースも行っており、50万部を突破した『伝え方が 9 割』『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』をはじめ合計150万部を突破しいずれもベストセラーとなっている。講演活動は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、香港、台湾など海外でも行っており、学生向けには早稲田、慶応、明治、 一橋、筑波、立教、法政、上智など様々な大学で講演を行っている。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)、明治大学商学部産業経営学科卒、(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、アカデミーデュヴァン講師、明治大学・上智大学 非常勤講師

 


あたらしい働き方

「あたらしい働き方がどんどん出てくる今、なぜまだ昔の基準のまま会社を選ぶのか」著者が、アメリカではパタゴニア、ザッポス、エバーノート、IDEO、スタンフォード大学d.Shcool、日本ではカヤック、スタートトゥデイ、チームラボ、Plan ・do・see、ワークスアプリケーションズ、などの、先進企業を取材し、いままさに世界で生まれつつある「古い価値観や常識に縛られないあたらしい働き方」は何なのかを、伝えていきます

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