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20代の起業論
【第5回】 2013年9月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
榊原健太郎

起業家のEXIT戦略も変化した

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日本最大級のコワーキングスペースを設立・運営する傍ら、年200回を超えるイベントで全国の起業家たちの背中を押す。そして数字よりも人物を見て現在までに60社に投資。うち複数がイグジットしただけでなく、未だに倒産はゼロ――。
その実績から2010年代の起業ブームの中心人物と目されるインキュベーターが、「いま、この日本での」起業のリアルを解説する連載の最終回は、急増したベンチャー投資家の存在と、それによる起業家たちの意識・行動の変化をまとめます。

急増したシード段階へのベンチャー投資

 前回解説した、バイアウトという道がひらけたことだけが理由ではないでしょうが、シード段階のベンチャーに500万円ほどの少額投資をするVCや企業は、ここ3年ほどで約10倍に増え、約20社ほどとなりました。2008年のサムライインキュベート設立時にはほとんどそういったVCや企業はありませんでしたので、「大きな変化」だということはわかってもらえると思います。2013年7月現在の、日本の主なベンチャー投資家を表にまとめてておきましょう。


 なお、バイアウトが日本で普及したのは、アメリカの起業家やシリコンバレーの情報が多くなってくるにつれて、企業買収についてのイメージが変わってきたことも大きいでしょう。

 正直に言うと、僕がバイアウトに肯定的になったのも、ほんの4年前、シリコンバレーに行ったときです。それまでは、どちらかというと「創業者は最後まで自分の会社に責任をもつべきだ」「自分で起こした会社を売るなんてサムライではない」と思っていました。

 ところがアメリカの起業家は、のんびりとリタイアするのではなく、バイアウトで得たお金で次世代の起業家の支援を行なっていたのです。成功した起業家がお金だけでなく知恵や経験を次の世代につなぐ。企業のステージに応じた役割分担ができており、これは本当にすごいしくみだと思いました。

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榊原健太郎 (さかきばら・けんたろう)

1974年生まれ。名古屋市出身。株式会社アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)創業期において営業統括として、営業本部の立上げ、営業販促戦略、広告商品開発、アライアンス戦略に取り組む。その後、インピリック電通(現電通ワンダーマン)にて、大手情報通信・飲料メーカー・金融会社のダイレクトマーケティング戦略に従事。その後、株式会社アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)に復帰、営業統括として、西日本広告販売ブランチの立上げ、営業本部の再構築、モバイルサイトの立上げに従事。2008年にシード・アーリーベンチャーの経営・マーケティング・営業・人事・財務・CI戦略支援に特化した株式会社サムライインキュベートを設立し代表を務める。スタートアップのベンチャーに投資するとともに、60社程のベンチャーの社外取締役を兼務している。
サムライインキュベート http://www.samurai-incubate.asia/
Facebook: http://www.facebook.com/sakakibara.kentaro
Twitter.:https://twitter.com/samurai_ken

 


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 日本最大級のコワーキングスペースを設立・運営する傍ら、年200回を超えるイベントで全国の起業家たちの背中を押す。そして数字よりも人物を見て現在までに60社に投資。うち複数がイグジットしただけでなく、未だに倒産はゼロ――。

 その実績から2010年代の起業ブームの中心人物と目されるインキュベーターが、ここ10年で大きく変わった「いま、この日本での」起業のリアルを解説します。

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