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【対談連載】ともに戦える「仲間」のつくり方
【第12回】 2013年9月12日
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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役],本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

「目標達成しました!」という社員はいらない
――「あたらしい働き方」にはまる人、はまらない人
【レバレッジコンサルティング代表 本田直之
×ビズリーチ代表 南壮一郎】(前編)

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「日数制限のない有給休暇」「目標は作らない」「研修期間中にこの会社とは合わないと思ったら、4000ドルをもらって辞められる」――これだけを聞くと、それでメンバーをマネジメントできるのか、と疑問に思いますが、これがエバーノート社やザッポス社といった最先端の企業がやっているとしたら?
起業の苦難や楽しさを「仲間づくり」の視点から赤裸々に描いた『ともに戦える「仲間」のつくり方』の著者、南壮一郎氏が様々なゲストを迎えて、「何をやるか」ではなく「誰とやるか」の大切さについて語り合う好評企画。第6弾の今回は、6月に『あたらしい働き方』を上梓した本田直之氏との対談の前編をお届けします。本田氏が取材して見つけたおどろきのワークスタイルとは?さらに、年間2000人と面接する南氏との対談で見えてきた、仲間集めのキモ、そして主体的に行動する仲間がいる会社の共通点とは?(構成:朝倉真弓)

ほしいのは、「放置プレー」で結果が出せる仲間
――なぜ、日数制限のない有給休暇制度が「アリ」なのか?

本田直之(ほんだ・なおゆき)レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO
シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って著した近著『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』(ダイヤモンド社)が話題になっている。
このほかの著書に、ベストセラーになったレバレッジシリーズをはじめ、『ノマドライフ』(朝日新聞出版)、25万部を越えるベストセラーとなった『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』『ゆるい生き方』『7つの制約にしばられない生き方』(以上、大和書房)『ハワイが教えてくれたこと。』(イースト・プレス)などがある。
著書は累計200万部を突破し、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

『あたらしい働き方』という本を執筆されるにあたり、ユニークな日米の会社を取材されていましたが、仲間との付き合い方や関係性に関して何か面白いエピソードはありましたか?

本田いい組織って、いい人以外受け入れないことを徹底しているんだよね。たとえば俺も、自分で何か組織を作るにあたってすごく大事にしているのは、“人の空気感”というもの。そういうのを考えて、人を受け入れるか受け入れないかを判断しないと、組織はすぐにおかしくなっちゃう。ひとたび違和感がある人が入ってくると、その組織自体もぎくしゃくしてくる。

 今回いろんな会社を取材して感じたのは、どの組織も人の「質」をすごい重要視しているなっていうこと。上手くいっている会社は、質に関してものすごく徹底している。だから、“ナイスな会社”には“ナイスな人”が集まっているんだよね。その結果、社員を自由にさせることができる

 社員を信用信頼しているからこそ、「あたらしい働き方」が可能なんですね。

本田 たとえば、エバーノートには日数制限のない有給休暇制度があるんだけど、ナイスじゃないヤツがいたら、それを逆手に取って乱用するかもしれない。

 一方で、そういう自由を活かせる人間はセルフマネジメントができていて、命令されなくても自ら仕事をつくることができる。逆に言えば、こういう自由な組織のなかでは、セルフマネジメントができる人しか生きていけない。誰かに「これをやっておけよ」と言われないとコミットできない人は向いていない。

 昔は学歴が高い人がエリートだったんだけど、現代の自由な会社におけるエリートというのは、自分で物事を興せる人だったり、自分で動ける人だったり、何も教えられずにいきなり放置されても結果が出せる人なんだよね。

 主体的にオーナーシップが取れる人ということですね。

本田 取材して思ったのは、会社員なんだけど、会社というプラットホームを利用した起業家集団みたいなもんだなと。その状況を楽しめる人間にとってみれば、「あたらしい働き方」は最高に面白いと思うんだよね。

 今のお話を聞いて、楽天で働いていた28歳ごろに三木谷浩史さんに言われたことを思い出しました。

 「今後活躍するヤツは、自分のなかにエンジンを積み、それに点火して走れるヤツだ。ほとんどの人がエンジンすら積んでいない。誰かに押してもらったり、引っ張ってもらったりしないといけない。一方で、エンジンを積んでいるのに起動できないヤツもいる。だから、とにかく自分で考えたことを自分で実行して、起動させる訓練をしなさい」

 時代がそういう人を欲しているんですね、きっと。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 

本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締 役としてJASDAQ上場に導く。 現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米 国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活する デュアルライフをおくっている。著書に、レバレッジシリーズをはじめ、『あたらしい働き方』『Less is More』(ダイヤ モ ン ド 社 )『 ノ マ ド ラ イ フ 』( 朝 日 新 聞 出 版 )『 パ ー ソ ナ ル ・ マ ー ケ テ ィ ン グ 』( デ ィ スカヴァー・トゥエンティワン)などがあり、著書累計250万部を突破し、韓国、台湾、 中国で翻訳版も発売されている。著者のプロデュースも行っており、50万部を突破した『伝え方が 9 割』『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』をはじめ合計150万部を突破しいずれもベストセラーとなっている。講演活動は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、香港、台湾など海外でも行っており、学生向けには早稲田、慶応、明治、 一橋、筑波、立教、法政、上智など様々な大学で講演を行っている。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)、明治大学商学部産業経営学科卒、(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、アカデミーデュヴァン講師、明治大学・上智大学 非常勤講師

 


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