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お金持ちになるためのバフェット入門
【第6回】 2007年11月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
三原淳雄

分散投資は初級者向けの考え方?

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 フィリップ・フィッシャー(*1)はバフェットに大きな影響を与えた人です。

 フィッシャーが注目したのは、業界の平均を上回る割合で成長し続ける「会社の成長性」です。フィッシャーは会社の財務内容を調べるだけでなく、優れた会社は経営者も優れていると考え、インタビューを行なって経営者の能力や性格を詳しく調べます。さらに、同じ業界の競争相手と比べるために、会社の特性をとことん調べるのです。

(*1)フィリップ・フィッシャー
スタンフォード大学大学院ビジネススクールを卒業後、証券アナリストに。その後、投資顧問会社フィッシャー&カンパニーを設立し、成長株投資の理論を編み出す。
バフェットが投資哲学を磨くうえで、フィーシャーはバフェットの師匠であり、バフェットに成長株に対する考え方を与えた人物といえる。

 このように、フィッシャーの調査にはかなりの手間と時間がかかるため、保有する銘柄を絞ることをモットーにしています。投資をはじめた頃にはよく理解したとはいえない会社にも手を伸ばして失敗しましたが、のちには自分がよく知っている会社に投資することによって、「平均的な銘柄をたくさん持つよりも、少数の優れた銘柄に絞ったほうが成功する」と確信するようになります。

 バフェットも、この考え方には大賛成です。『フィッシャーの「超」成長株投資』を読んで感銘を受けたバフェットは、さっそくフィッシャーに会いに行きました。そして、彼の考え方と人柄に、すぐに共感を覚えたといいます。

確信が持てない株には手を出さない

 バフェットは21歳のときに全財産をGEICOに投じていますから、これが集中投資の始まりといえそうです。その後も自分の判断が正しいと思ったら、ためらわずに集中投資をしています。アメリカン・エキスプレスには、ポートフォリオ全体の約40%を投資しました。また、バークシャー・ハザウェイの資産の25%をコカ・コーラに投資しています。つねに投資を集中させ、数少ない目標に焦点を絞り込むのです。

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三原淳雄

1959年九州大学経済学部卒業後、日興證券に入社。70年ノースウェスタン大学経営大学院留学。日興證券ニューヨーク支店勤務、ロサンゼルス支店長を経て同社退社。80年三原淳雄事務所を設立。現在、経済評論家として、日本経済、株式投資などの講演・執筆活動多数。日本におけるウォーレン・バフェットの研究家として知られている。


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