なぜ“結婚資金”まで株に入れたのか? その判断に隠された確信
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【資産50億円の個人投資家が教える】資産1億円から7000万円へ急落したときでも“全ツッパ”した理由Photo: Adobe Stock

29歳で資産1億円超を達成するも…

29歳で資産1億円超を達成したものの、翌2006年からは日本株の調子が振るわない時期が続いた。

ちょっと上がった株があるかと思えば別の株が下がる、といったことを繰り返し、2008年くらいまでは資産1億円前後で横ばい。

リーマンショックで資産が3割減

そして、2008年9月にアメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻し、世界的な金融危機を引き起こした「リーマンショック」の影響で、投資業を展開していたジェイ・ブリッジ株で約1000万円の損失をこうむったのを筆頭に、資産総額7000万円まで3割も目減りしてしまった……。

暴落はチャンス。すべての資金を株に投入

一方、暴落時は“絶好の買い場”でもある。

そう思った僕は、リーマンショックによって、ほぼすべての銘柄の株価が下がったとき、持っている手元資金をすべて株にぶち込んだ。

結婚資金までも投資へ。フロイント産業株に全集中

当時つき合っていたフィアンセとの結婚式のために貯めていたお金も、フロイント産業(6312)株へ投入。

さすがに、このときばかりはフィアンセに強く責められ結婚できなくなるかもしれない事態にまで陥ったけれど……。

年収10億、資産50億の会社が時価総額20億で売られている!?

だけど僕から見ると、年間10億円稼ぐ力があって、資産50億円を保有している会社の株価が暴落して、時価総額20億円で売られているような状況は、見たことがないくらい割安なのだ(「時価総額」というのは、会社の株の総額で、その会社を丸ごと買おうとしたときの市場での価格を表す)。

年収10億円で資産50億円の会社が、20億円で売られている――これは、どう考えても割安だろう。

「いま買わないと損」という確信。たとえ反対されても

「いずれ絶対に上がるから、いま買わないと損じゃないか」という気分だったのだけれど、フィアンセに味方する身近な女性は本当に多かった……。

でも、後悔はしていないし、いまでもきっと同じ行動をとるだろう。

※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。