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スマートフォンの理想と現実

スマホを契約したらクレジットカード審査に落ちた!?
ソフトバンクの信用情報誤登録が社会に投じた波紋

クロサカタツヤ [株式会社 企/株式会社TNC 代表]
【第52回】 2013年10月10日
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 スマートフォンを契約したら、クレジットカードの審査に落ちた――こんな事態が、モバイル業界で起きている。

 発端は、ソフトバンクモバイル(以下SBM)が10月1日にウェブサイトで公表した「お知らせ」だ。同社からモバイル端末を分割で購入したユーザーの信用情報について、誤って「滞納者」として登録してしまったというものである。

 他にも大きなニュースが飛び交うなか、社会全体ではあまり注目を集めていないようにも見える。しかしこの「事件」は、単にSBMの問題というだけでなく、モバイル事業者と私たちの生活が、予想以上に密接な関係を構築していることと、それに伴う課題を、浮き彫りにした。

何が起きたのか

 この事故について、Engadget Japaneseが詳細に報じている。

 ソフトバンクは、分割払いの支払い状況を誤って登録し、きちんと支払っているユーザーの情報6万3133件分を、未払いのユーザーであるとしました。この情報は、信用情報機関(シー・アイ・シーおよび日本信用情報機構)に届けられ、1万6827件、誤った未払いユーザーとして信用情報が照会されました。

 ユーザーによって状況は異なりますが、最大で3ヵ月分、支払いが滞っているとして、クレジットカードやローンの審査に落ちた可能性があります。

 信用情報の照会があった1万6827件の誤情報のうち、1万5782件分は2012年12月18日~2013年3月22日の期間に「未払い」と登録されました。2013年3月にユーザーからの申告で事態を把握したソフトバンクは、2013年3月末で情報を修正し、正しい情報に書き直しました。

(ソフトバンクが分割払い6万件超を誤って滞納扱い、クレジット審査等に影響。半年公表せず - Engadget Japanese)

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クロサカタツヤ[株式会社 企/株式会社TNC 代表]

1975年生まれ。慶應義塾大学・大学院(政策・メディア研究科)修了後、三菱総合研究所にて情報通信分野のコンサルティングや国内外の政策調査等に従事。その後2007年に独立し、現在は株式会社企(くわだて)代表として、通信・メディア産業の経営戦略立案や資本政策のアドバイザー業務を行う。


スマートフォンの理想と現実

2011年はスマートフォンの普及が本格化する年になる…。業界関係者の誰しもがそう予感していた矢先に発生した東日本大震災は、社会におけるケータイの位置づけを大きく変えた。しかし、スマートフォンの生産に影響が及びつつも、通信事業者各社はその普及を引き続き目指し、消費者もまたそれに呼応している。震災を受けて日本社会自体が変わらなければならない時に、スマホを含むケータイはどんな役割を果たしうるのか。ユーザー意識、端末開発、インフラ動向、ビジネスモデル等、様々な観点からその可能性と課題に迫る。

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