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新型インフル薬の開発順調
それでも日本勢が悩む難題

週刊ダイヤモンド編集部
2009年3月11日
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 鳥インフルエンザが国内で発見されたことや感染をテーマとする映画の公開で、認知度が急速に高まっている新型インフルエンザ。だが、治療薬はタミフル、リレンザなど輸入薬に限られている。輸入依存は、今年タミフル耐性のインフルエンザが流行してリレンザが一時逼迫したように、リスクがつきまとう。新型インフルエンザのパンデミック(大流行)時には、物流がストップし供給が滞る可能性もある。

 そこで期待を集めているのが、日本の3社が開発を進める新しいインフルエンザ治療薬だ。

 先行しているのは第一三共と塩野義製薬の2社で、季節性のインフルエンザが流行したこともあって、最終の臨床試験では十分な患者数を確保できた模様だ。富士フイルムグループの富山化学工業も、ほかとは作用メカニズムが異なるクスリを開発している。

 3社の製品化が実現すれば、パンデミック時にも供給可能になるだけでなく、吸入(第一三共)、注射(シオノギ)、錠剤(富山化学)と三社三様の投薬方法で、医師や患者の選択肢も増える。

 優れた臨床結果が出れば、2010年暮れには、第一号の“日の丸インフルエンザ治療薬”が投入される見通しだが、一つ難題がある。季節性向けは、需要期が1年の約4分の1に限定されている。

 一方、ひとたびパンデミックが起これば、新型向けに数千万人規模の治療薬が必要になる可能性もある。だが、新型にしても徐々に季節性に変異するため、クスリの需要は減っていく。

 製造設備や在庫など、どの程度の供給体制を築くかの見極めが非常に難しいのだ。政府の備蓄計画やパンデミック対策、海外の販路拡大を睨みながらの判断になりそうである。

(『週刊ダイヤモンド』編集部  佐藤寛久)

 

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