ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

JALの扉をこじ開けた
エアバスCEOの“粘り腰”

週刊ダイヤモンド編集部
2013年11月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
2002年のJAL・JAS統合以来、日本航空がエアバス製品を購入するのは初めてとなる
Photo by Ayako Suga

 来日した欧州航空大手エアバス社のファブリス・ブレジエCEOは意気揚々としていた。現在、日本におけるシェアは13%にもかかわらず、「20年後には5割にしたい」と、掲げた目標の大きさが物語っている。

 それもそのはずだ。わずか3週間前に、日本で“大金星”を収めたばかりだからだ。10月7日、日本航空(JAL)が長距離路線用の中型機として、エアバスのA350型機を大量発注した。31機のカタログ価格は9500億円というビッグディールで、日本の航空市場における勢力図が大きく塗り替わった瞬間だった。

 世界の航空機市場は米ボーイング社とエアバスで二分するが、こと日本においてはボーイングが8割超と圧倒的なシェアを握ってきた。戦後の防衛・航空政策など政治的要因と複雑に絡み合っていたためだ。

 その一角を崩されただけあって、「取引を勝ち取れなくてがっかり。しかしJALが引き続きビッグカスタマーであることに変わりはない」とボーイングのランディ・ティンゼス マーケティング担当バイス・プレジデントは、落胆の色を隠さない。一方で、「エアバスは、目標数字を洗い出して根拠を示すべき」と早速ジャブを入れることも忘れない。

製造業との関係にも影響

 ボーイングの強みは「大型機から小型機までそろう商品の豊富さと日本サプライヤー(製造業)とのパートナー関係」(ティンゼス氏)にある。日本からの部品調達は、最新鋭の中型機B787型機では35%に及び、2015年には年間50億ドル(約5000億円)を見込む。

 一方のエアバスは日本企業からの部品調達が年間10億ドルにとどまっているものの、「上限を設けるつもりはない」と今後は積極的に増やしていく予定だ。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧