
読書をしたいと思いながらも、なかなか読書習慣が身につかないと悩む人は多い。デキるビジネスパーソンたちは、忙しい毎日でどのように時間を作って読書をしているのか。1万7000人を分析した結果、導き出された「最高の読書術」を解説する。※本稿は、越川慎司『AI分析でわかったトップ5%社員の読書術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
Amazonのレコメンドは
重要な「選書ツール」
本を選ぶ際、私たちはしばしばAmazonのレコメンド機能に頼ることがあります。
膨大な数の本の中から自分に合ったものを見つけるのは容易ではありませんが、Amazonの優れたアルゴリズムが、私たちの好みや購入履歴に基づいて、おすすめの本を提案してくれます。
では、5%社員(編集部注/筆者らが調査した、各企業で成果を出し続けるトップ5%の社員たち)は、このレコメンド機能をどのように活用しているのでしょうか。
アンケート調査によると、5%社員の96%がAmazonのレコメンドを参考にして本を買っていました。さらに、そのうち76%が「積極的に活用する」と答えているのです。
一方、95%社員(編集部注/トップ5%以外の社員たち)で読書を習慣にしている人でも、Amazonレコメンドを参考にして本を買う割合は91%、「積極的に活用する」と答えるのは43%にとどまっています。
この結果から見えてくるのは、5%社員が、レコメンドを単なる参考情報ではなく、重要な選書ツールとして活用しているということ。彼らは、レコメンドを1つのヒントとして捉え、自分の読書の幅を広げるチャンスと考えているようです。