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吉田恒のデータが語る為替の法則

ドル高・円安はまだ続くのか?
それを確認するとっておきの方法

吉田 恒
【第25回】 2009年4月8日
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 ドル/円がついに100円を超えてきました。さて、ドル高・円安はまだ続くのでしょうか? それとも終わるのでしょうか?

 それを考える上で、私は短期間でのドル反落、具体的には1週間程度で2%以上のドル反落が起こるかに注目しています。それが起こるまでは円安トレンドが続いているし、起こったら円安トレンドが終わったということになると思っています。

短期行き過ぎをチェックする
「3大ルール」とは?

 ドルは今週に入り、一時101円台まで続伸しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 これについて、短期の行き過ぎをチェックする90日移動平均線との関係で見てみると、90日線を約9%も上回った計算になります。これは短期的に、ドルの上がり過ぎ懸念がかなり強くなっているという意味になります。

ところで今回は、このコーナーでよく取り上げる90日線からのかい離率について、「3大ルール」を確認してみたいと思います。

★ルール1
=かい離率が±10%を超えると行き過ぎ

★ルール2
=行き過ぎの修正は逆ブレするまで終わらない、
「振り子の法則」

★ルール3
=短期の行き過ぎは長期トレンドと逆行しないのが原則

 さて、この「3大ルール」を使って、今回のドル高・円安を考えてみましょう。

 数ヵ月前に、ドルは90日線からのかい離率がマイナス10%以上に拡大していました。これは「ルール1」からすると短期的なドル下がり過ぎを示しており、その修正で最近にかけて上昇してきたと言えるでしょう。

 ところで、そんな下がり過ぎの修正は逆ブレするまで終わらない、「振り子の法則」が「ルール2」です。

  「逆ブレ」とは、マイナスかい離率がプラスかい離率に転換することですので、つまり、ドル下がり過ぎ修正の最初の目標は90日線までの回復となります。4月6日現在の90日線は93円程度ですから、まさに今回もルールどおりに展開してきたと言えるでしょう。

 さて、問題は最後の「ルール3」、「短期の行き過ぎは長期トレンドと逆行しない」ということですから、90日線からのかい離率がプラス10%を大きく超えていくようなら、長期トレンドもドル高に変わったということになります。逆に言えば、長期ドル安トレンドがまだ続いているならば、90日線からのかい離率がプラス10%以上に拡大していくことは原則的にないはずです。

 ドル/円は一時87円まで下落しました。あれで大底を打ち、長期トレンドはドル高に転換したのでしょうか?

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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