ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ

地獄から蘇る巨大企業トヨタ
豊田章男社長は何を変えたのか

週刊ダイヤモンド編集部
【13/11/30号】 2013年11月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

過去最高益の水準に回復
強いトヨタが戻ってきた

 11月10日日曜日、静岡県にある富士スピードウェイのサーキットに、1台の「86」が全速力で滑り込んできて、鮮やかにスピンを2回決めた。固唾をのんで見守っていたモータースポーツファンからは惜しみない拍手が送られた。

 ハンドルを握るのは、従業員33万人の頂点に立つ豊田章男・トヨタ自動車社長。小雨がぱらつき、底冷えのするあいにくの天気にもかかわらず、豊田社長は終始、晴れやかな笑顔を絶やさなかった。ファンサービスの気持ちはあっただろう。しかし、笑顔の理由はそれだけではあるまい。

 11月6日、トヨタは2014年3月期中間決算を発表し、過去最高益に迫る好業績を挙げた。

 09年6月の就任以降、大規模リコール問題をはじめ試練の連続だった豊田社長に心休まる時はなかった。しかし、就任5年目にして、「OBが、ようやく自分の経営方針を認めてくれるようになった」と周囲に漏らし、最近では持ち前の強気な発言も目立つ。「経営者として、自信がついてきたのでは」(トヨタOB)という声が聞かれるようになった。

 今期の決算は、トヨタによる見通しでは過去最高益となった08年3月期決算にわずかに及ばないことになっている。だが、おおかたの市場関係者の見方はもっとポジティブだ。

 業界トップアナリストの中西孝樹・ナカニシ自動車産業リサーチ代表は営業利益2兆4500億円、営業利益率9.7%と予想し、過去最高益を更新するとみている。

 強いトヨタが戻ってきたのである。

身の丈に合うか否かで賛否両論
米国工場投資を巡り社内が対立

 過去最高益決算を目前にして、トヨタ社内では、ある議論で賛否が分かれている。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ

最新号の読みどころを特集担当者の視点でお伝えします。時には紙幅の関係から記事にできなかった取材の内側など、「ここだけの話」も満載です。

「今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ」

⇒バックナンバー一覧