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「引きこもり」するオトナたち

ニート学部から“黒歴史学”“奇業学”が誕生!?
「NEET株式会社×ひきこもり大学」の化学反応

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第178回】

 「NEET株式会社」(仮称)の取締役と「ひきこもり大学」の発案者がコラボしたら、いったいどんな“化学反応”が生まれるのか。

 そんな両者の発想から開催されることになったのが、「ひきこもり大学」ニート学部。

 11月25日、同社の取締役の1人で、「NEAT(高橋優磨)」(ペンネーム)さん(25歳)を先生に招いて行われたひきこもり大学の授業では、二十数人入れる都内の会場が満席になり、「黒歴史学」や「武装ニート」といった聞き慣れない言葉が次々に飛び交った。

 ひきこもり大学は、当事者から生まれたアイデア。基本的には「引きこもり」などの当事者たちが先生になり、それぞれの状況に沿った学部や学科をつくって、聞きたいと思う参加者が彼らの経験や知恵を学ぶための場だ。

 ユニークなのは、授業料が投げ銭方式になっていること。参加者は授業が面白いと思ったら、好きな額を寄付金箱に入れて先生に渡す。

いつもの「ひきこもり大学」とは
顔ぶれも違う“ニート学部”

 NEET株式会社は、株主の取締役全員がいわゆる“ニート”と呼ばれる若年無業者の会社で、10月30日に発足し、11月21日に登記されたばかり。NEAT(高橋優磨)さんは、175人の取締役のうちの1人だ。

 「『中間的就労』や『居場所型支援』についての気づきも得られればと思い、今回コラボさせて頂きました」

 と、NEAT(高橋優磨)さんはいう。

 今回の参加者は、いつもの重たいテーマの学部学科のときとは違う顔ぶれが多い。

 「いままでは“生きていたいと思うようになりたい”とか、“弱さでつながろう”とか、個人的な気持ちを学科にすることが多かった。でも、引きこもりといっても、いろんな状況の人がいる。そんな状況ごとにカテゴリーを分けて学部にするのが、僕の元々のコンセプト。中でもニートというのは、自分に合った働き方を模索している若者たちだと思っているので、いつもよりポジティブな印象がある」

 そう、ひきこもり大学発案者の「とらさん」(ペンネーム)は説明する。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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