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宅配から道案内まで。
商用「自律航空機」の時代はすぐそこだ

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第275回】 2013年12月18日
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「アマゾン・プライムエア」のデモで使用しているドローン。荷物を抱えて離陸直前の様子

 アマゾンが、ドローンで荷物の配達をする計画を進めていることが話題になっている。何と配達時間は30分以内。現在アマゾンが配達する注文の84%は5ポンド(2.27kg)以下で、ドローンでの配達が可能だという。

バイク便の代わりに
空から配達

 ドローンとは、「自律航空機」のこと。行き先を入力すれば、自動的にそこへ向かうロボットの一種だ。これまでドローンと言えば、無人で攻撃をする戦闘用とばかり思われてきたが、実は商用ドローンのビジネスモデルはすでに何種類も出ている状態だ。

 アマゾンの配達ドローンは突飛なアイデアに見えるが、ドローンで荷物を運ばせようとしているのは、何もアマゾンだけではない。イギリスのドミノ・ピザはドローン会社と共に、ピザ配達にドローンを導入する実験を行っている。航空宅配便のDHLもドイツでドローンを使う計画を進めている。

 ドローンが運べる軽量のものと言えば、その他にも薬品、新聞、ドキュメントなどいろいろあるだろう。オーストラリアでは、教科書をスピーディーに届ける手段としてドローンが検討されているようだ。要は、バイク便がドローンに取って代わられてもおかしくないのだ。

 救援のためのドローンも期待されている。道路も閉鎖されたような災害地へ、まず生き延びるための水や食料をドローンが届ける。あるいは、災害地で生存者を探したりするのにも使えるはずだ。

 最も早くドローンが実用化されそうなビジネスは、農業分野である。アメリカでは、現在のところ市街地などでドローンを飛ばすわけにはいかない。商業航空機が行き来する地域でもドローンは禁止だ。だが、私有地は違う。アメリカには広大な農場がたくさんあるが、それはすべて私有地。

 その私有地でカメラやビデオを搭載したドローンを飛ばして、農場をモニターするわけだ。リンゴがどれだけなっているかとか、野菜が農場のどこかで枯れているとか、そういったことを視覚的に確認することができる。ドローンに温度センサーや湿度センサーをつければ、さらに詳しく農場の環境が把握できるだろう。放牧している牛や羊などのモニターにもドローンが使えるだろう。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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