いま、湾岸で何が起きているのか? 千葉・幕張の湾岸のショッピングモールに人が殺到しています。きっかけは11月末。ららぽーとTOKYO-BAYの西館建て替えグランドオープンでした。そして12月20日、イオンモール幕張新都心がグランドオープンします。同店はこれまでに類を見ないSC(ショッピングセンター)として大々的にオープンします。国内でも最大級のSCは、その大きさ以上に、これまでのSCには見られなかった「体験型SC」として次世代のSCづくりにチャレンジしている商業施設です。世の中の多くの商業施設が飽和化を迎える今、一体どのような特徴をもって誕生するのでしょうか。
“どこかで見たモール”
ではない一味違う施設
イオングループは中期経営計画(2011年度〜2013年度まで)において、3つのシフト戦略を掲げてきました。
(1)都市型シフト(大都市圏中心に出店やリニューアルを強化)
(2)アジアシフト(アジア、ASEANに向けてのグローバル戦略強化)
(3)シニアシフト(55歳以上のシニア向け戦略強化)
最近ではこれらに加えて、デジタルシフト(ネットを含めたIT戦略強化)も加えた4つのシフトを掲げています。
上記の4つのシフトのなかでも、特にモール開発において重視してきているのが、大都市近郊でのモール開発です。
今回のイオンモール幕張新都心は、イオングループ本社のある京葉線海浜幕張駅の線路をはさんで反対側の立地。いわば、イオンのお膝元です。イオン幕張新都心は、イオングループの総力を結集したフラッグシップストアとして位置づけられるモールです。