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「デジタルな日常」を生きる

「デジタルで何をしたいのか」
という本質を考えさせられた1年

松村太郎 [ジャーナリスト・著者]
【第10回】 2013年12月27日
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 年の瀬のお忙しい時期、いかがお過ごしだろうか。サンタ役もそこそこに、仕事納め、大掃除、除夜の鐘、初詣と、もう年末年始の行事や予定に急かされる時期になってきた。日本は三が日から週末へとつながり、仕事始めまでは少し猶予のあるゆっくりとした年明けになるのだろうか。

筆者宅のデスク周り。日本から米国に引っ越すにあたり、ノートパソコン、キーボード、マウス、ワイヤレススピーカー、ドキュメントスキャナのScanSnap以外の周辺機器は処分してしまった

 米国は筆者が今原稿を書いているクリスマス(12月25日)が、11月末の感謝祭から続くホリデーシーズンのクライマックス。12月25日はお店もほとんど休みとなり、家族で過ごすのが一般的だ。

 それに備え、地元のスーパー、ベーカリー、ブッチャーショップ(肉屋)は、ちょうど日本の大晦日のようにどこもかしこも長蛇の列。意外だったのは、鮮魚を扱う日本食スーパーにも長蛇の列ができていたことだった。クリスマスにお刺身でも食べるのだろうか。

 筆者も年末に向けて、手元に溜まった名刺や書類を一挙にスキャナに取り込んだり、肥大化した写真ライブラリをパソコンから移動させたりしている。引っ越すにあたって、日本から持ってくるものを限ったことと、あまり物を増やさないようにしようとしていることもあり、片付けようにもあまり片付ける要素がない。あとは窓や床を磨いたりする程度でよさそうだ。

モバイルは「動詞化」するかどうか

 今年1年を振り返ると、特に米国では昨年に引き続き「モバイル化」というトレンドの一言に尽きる。

 ケータイの時代からモバイルに親しんでインターネットを使って来た日本からすれば、何を今さら…と思われるかもしれないが、米国では2012年後半から、ネット活用がデスクトップからモバイルへと明確に移行し、2013年はその動きの中で「生活との密接な連携」という骨太の方針が固められた。そんな印象を持っている。

 例えば今年、Twitterが上場したが、根っからのモバイルを前提とした企業が活躍しやすい環境が整ってきたことのサインのように見ている。リッチなデザインや複雑で多機能であることよりも、シンプルでインスタント。1つの機能に集中し本質を見失わないようにしながら、活用方法をユーザーと一緒に作る。ガチガチに固めすぎず「遊び」の部分をデザインできるかどうかがポイントだ。

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松村太郎[ジャーナリスト・著者]

まつむら・たろう/1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「スマートフォン新時代」「ソーシャルラーニング入門」など。

 


「デジタルな日常」を生きる

スマホ、SNSなど、毎日の暮らしに欠かすことのできなくなったネット環境とデジタルツール。その一方で、セキュリティやプライバシーの問題、ツールへの依存、ネットコミュニティとの関わり方など、日々新たな問題が現れ、状況は変化している。私たちは「デジタルな日常」をどう生きていけばいいのか、米国シリコンバレー在住の記者が、生活者の目線で解説する。

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