ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
デジトレwatch

車庫入れ楽々の画期的システム「アラウンドビューモニター」の実用度

【第8回】 2008年7月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
アラウンドビューモニター
画面左が上から見たように見えるトップビュー。4つの広角カメラの画像を超高速で変換している。右がフロントビュー。(撮影/メディカルデザイン社)

 女性に「男性の気になるしぐさは?」という質問をすると、「車でバックするときに、後ろを向きながら助手席に腕をまわす姿」という回答が上位にくるという。

 しかし、これもスムーズに枠内に駐車できてのこと。何度も切り返しを行った挙げ句、枠線をはみ出していたり、ナナメ駐車だったりでは「運転下手」の烙印を押されてしまう。

 そんな、車両感覚に自信のないドライバーにありがたい機能がある。日産自動車の「アラウンドビューモニター」だ。車両に搭載された前後左右4つの超広角カメラで撮影される360度視界の画像を元にして、あたかも自分の車を上空から眺めているような映像がナビ画面に表示されるシステムだ。ひと目で車の位置を把握できるので、車庫入れや縦列駐車が簡単に行えるという。

 実際に、どれほど活用できるものなのか、ディーラーに足を運んでみた。

 現在、国内でアラウンドビューモニターがオプションで搭載されているのは、エルグランドとセレナの2車種のみ。今回、用意された車は「セレナ」。ミニバンの人気ナンバーワン車種だ。車に乗り込み、説明を受ける。早速、駐車場で白線内にとめる車庫入れにチャレンジしてみた。

 駐車ラインに狙いを定め、モニターを見てバック開始だ。モニターは補助的なものなので、目視での確認もしっかりと行う必要がある。モニターに気をとらわれすぎると、目線が下がり、前後左右の注意が散漫になってしまうので、慣れるまでは注意が必要といえそうだ。しかし映し出される映像を見ながら駐車する感覚は、まるでゲームのようだ(http://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/INTRODUCTION/DETAILS/AVM/)。

 「あれっ?」。開始して数秒後、私が運転する車はあっけなく駐車枠内に収まった。普段は何度も切り返しをするのだが……。トップビューでは目で確認できない左側の白線部分や前後左右の位置がモニターで直感的に確認でき、駐車スペースへの進入角度が把握できるので、全方位で死角が無くなる。なによりリアビューやサイドビュー画面も同時に見ることができるため、後方や左右の間隔を的確に把握できることが、このシステムの実用性を高めている。

 開発者である日産自動車技術開発本部・金岡晃廣氏は、「前後左右の映像をそれぞれ別に映すと、運転者が混乱して把握しづらいんですね。技術的にはいろいろできる中で、必要なものに絞り込んでどれだけ表示させるかがポイントでした」と語る。

 今後、採用車種が増えていけば、誰もが達人並みの車両感覚を手にすることができるようになるだろう。ただオトコとしては、「バック時に後ろを振り返る姿」を女性に見せられなくなるのは少し残念だ。

(フジイナオキ)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


デジトレwatch

ネット・携帯、デジタル家電・グッズ、ゲーム、新サービス…etc.。日常のあらゆるシーンで気になるIT・デジタル系の最新トレンドを紹介していく情報コラム。

「デジトレwatch」

⇒バックナンバー一覧