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宅森昭吉の景気の「気」を読む

紅白で北島三郎が「まつり」を
歌った時は景気拡張局面
箱根駅伝の視聴率低下は初売り好調の証

宅森昭吉 [三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミスト]
【第5回】 2014年1月24日
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最も速報性がある政府の経済調査である「景気ウォッチャー調査・12月調査」は統計史上第2位の高水準になっている。紅白歌合戦、箱根駅伝の視聴率、百貨店の売上などをみても、景気の回復調は底堅いことがうかがえる。

「景気ウォッチャー調査」の
現状判断DIは高水準

 2014年の景気の状況はどうか。1月分の経済指標の発表はかなり先であるが、景気の補助信号・予告信号と言える景気と関連性が深い身近な社会現象や、12月25日から年末までが調査期間で、最も速報性がある政府の経済調査である「景気ウォッチャー調査・12月調査」から足元の景気状況を占ってみたい。

 景気に敏感な立場にある2050人を対象として回答率9割を誇る「景気ウォッチャー調査」の現状判断DIは、13年では2月以降12月まで景気の分岐点である50を超え、景気が堅調であることを示唆している。駆け込み需要や、100円台の円安定着などで改善し、12月の現状判断DIは前月比で2.2ポイント上昇、55.7になった。統計史上4番目タイの高水準だ。

 内閣府は「景気は、緩やかに回復している」と内容がまとめられるとして、11月の「景気は、緩やかに回復しつつある」から判断を上方修正した。なお、直近11月と12月の季節調整値は56.9で、こちらは05年12月の57.5に次ぐ統計史上第2位の高水準になっている。

 なお、12月の先行き判断DIについては、54.7と水準は高いものの11月から0.1ポイント低下した。消費税率引き上げ前の駆け込み需要への期待感等を背景に、企業動向部門、雇用部門では上昇したものの、一部で需要の他業態へのシフトが懸念されること等もあって、家計動向部門では低下した。今年1月調査で、先行きの範囲が4月以降を対象に含むようになると、一時的な数字の悪化は避けられないだろう。

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宅森昭吉 [三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミスト]

たくもり・あきよし/三井住友アセットマネジメント 理事・チーフエコノミスト。1957年東京生まれ。1980年3月慶應義塾大学経済学部卒業、同年4月三井銀行(現、三井住友銀行)入行。調査部、市場営業部などを経て94年11月さくら証券チーフエコノミストに。2001年4月さくら投信投資顧問チーフエコノミスト、02年12月三井住友アセットマネジメント、チーフエコノミスト、12年4月1日より現職。主な著書に『ジンクスで読む日本経済』(東洋経済新報社)、「日本経済『悲観神話』はもういらない」(中央公論新社)など。内閣府「景気ウォッチャー調査研究会」委員、日本経済研究センター「ESPフォーキャスト調査委員会」委員、景気循環学会・常務理事も務める。


宅森昭吉の景気の「気」を読む

景気を決めるものは何でしょうか。消費動向、企業の設備投資、海外の経済状況……。いろいろありますが、大切なのは景気の「気」。三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミストの宅森昭吉さんが、難しい経済指標だけではなく、プロ野球の日本シリーズの組み合わせ、ヒットしたテレビドラマ、天候などなど、社会の森羅万象の動きから、景気の現在とこれからを読み解きます。

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