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スポンサー全社がCM中止「明日、ママがいない」
視聴者は「放送を続けるべき」派が優勢?

小川 たまか
【第161回】 2014年1月28日
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 日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」が物議を醸している。1月15日のスタートからまだ2話分が放送されただけだが、その内容が児童養護施設やそこで育った子どもに対する偏見を助長するとして批判が殺到。かたや、「表現の自由」という声もあり、日本テレビ側は「子どもたちを愛する思いも真摯に描いていきたい。ぜひ最後までご覧いただきたい」とコメントしている。

 しかし、1月27日夜に報じられた情報によれば、これまでCM放送を見合わせていた5社に加え新たに3社が降板。これで番組スポンサー8社全てがCMを中止・見合わせることになり、しばらく論争は続きそうだ。

 すでにさまざまな意見が出ているなか、実際に視聴者はどう感じているのか。

「偏見助長していない」は42.5%
養護施設出身者の声に注目集まる

 ヤフーの意識調査では、「『明日、ママがいない』は偏見を助長していると思う?」という投票を実施。1月22日の投票開始から、27日14時頃までに12万8744人が投票を行っている。子どもや子育て、教育に関するテーマは女性の投票率が多い傾向があるが、今回の場合は「テレビドラマ」「表現の自由」といったテーマも関わってくるからか、投票数の男女比は約7対3で男性が多い。

 回答は「助長していないと思う」が42.5%、「助長していると思う」が39.9%、「見ていないから分からない」が17.6%となっている(1月27日14時時点)。

 意識調査に寄せられているコメントを見てみよう。

 「実際に甥や姪が北九州の養護施設に入所していたが現実としてドラマを見てみても何ら嘘は無いし助長するどころかこういう子供達を増やさないように社会に気付いて欲しいという日テレサイドの意思が伝わるドラマだと思う」(男性)

 今回の件で、多くの人が注視しているのが実際に養護施設で育った人や働く人の声だ。ドラマでは芦田愛菜さんが演じる主人公が「ポスト」というあだ名で呼ばれたり、養護施設の職員が子どもたちを動物のように扱ったりするなど過激な描写がある。こういった描写が「事実に即している」か「いないか」と、表現として「アリ」なのか「ナシ」なのかはひとつの論点だ。上記のコメントは「何ら嘘は無い」というものだが、「事実とかけ離れている」と声をあげる養護施設出身者らもいる。(参考:「児童養護施設出身ボクサーら『明日、ママがいない』の感想語る」(NEWSポストセブン)

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