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スギ花粉症も食物アレルギーも
根治を目指す「免疫療法」の威力
激変するアレルギー治療最前線

週刊ダイヤモンド編集部
【14/2/15号】 2014年2月10日
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増えるアレルギー患者
スギ花粉症は3000万人!

 1月20日、JT傘下の製薬会社である鳥居薬品の株価はストップ高となった。前週の金曜にスギ花粉症治療用の花粉エキス「シダトレン」について、厚生労働省から国内製造販売の承認を受けたことが好感されたものだ。

 金曜からこの週明けにかけて、同社にはかつてない数の問い合わせが殺到。電話が鳴りやまなかった。病院関係者からは治療を実施する体制を整えたいということで承認内容の詳細情報を求められ、スギ花粉症患者からは治療が受けられる医療機関の案内を求められ、投資家からは業績へのインパクトを期待を込めて尋ねられた。

 さまざまな種類のアレルギー薬が販売されているが、シダトレンは全く毛色が異なる。抗ヒスタミン薬など既存のクスリは、目のかゆみや鼻水、鼻詰まりなどの症状を一時的に抑える対症療法。対して、シダトレンは「舌下免疫療法」というスギ花粉症の根治を目指す治療に使われる。

 「唯一根治の可能性がある免疫療法は、アレルギー治療を激変させる」と専門医たちは期待を込める。根治療法への待望論が膨らむ背景には、スギ花粉症などアレルギー患者数の急増がある。

 患者数を減らす予防法も治療法もないまま、スギ花粉症の有病率は10年間で急増した。1998年に16.2%だったものが2008年には26.5%となり、10.3ポイントも上昇した。

 今や国民の4人に1人、およそ3000万人がスギ花粉症患者になっているのだ。一度発症すると大半は治ることがないので、雪だるま式に増えてきた。

 問題はスギ花粉症だけではない。アレルギー性鼻炎全体で見ると、有病率は98年の29.8%からさらに上昇し、08年では39.4%に達している。

 食物アレルギーは小・中・高等学校で有症率4.5%まで増え、有症者数は約45万人に上る。食物アレルギーは大人でも増えている。

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