「無風状態」に耐えられたら、人は自信を手に入れる

「S字カーブ」をもう少し詳しく見ていきましょう。

「S字カーブ」は「無風状態」「立ち上がり」「成長の好循環」「壁」で説明できます。

自信が生まれる瞬間を科学する

「さあ!」と何かを始めても、最初はまったくの無風状態。

「無風状態」とは、努力が成果につながらない時期。何事も、最初はいくら一生懸命に努力を重ねても、なかなか成長が感じられません。成果が出ないことにイライラして、「このままやっていてもしかたないかもしれない」とあきらめたり、面倒になって脱落してしまったりする人が出てくるのが、この時期です。

 無風状態を耐えて「立ち上がり」のポイントを超えると、一気にカーブが立ち上がり、ググッと伸びていきます。

成長を続ける人は「S字カーブ」を何度もつなぎ合わせられる人。「最初のサイクルが終わった=壁にぶつかった」と感じても、また次の「立ち上がり」が始まるまで努力を続けられるかどうか。そこがミソです。

 ちなみに「昔取った杵柄」というのは、グラフ内に矢印で示したように、1番上達した地点からちょっとだけ下がったところに留まっている状態。私の経験からいうと、1つのことをだいたい3年くらい続けると、ここに至ります。

〈努力を確実に「自信」につなげられる人が理解していること 2 〉
 努力が成果につながらない「無風状態」を耐えている。