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週刊ダイヤモンド編集部
【14/2/22号】 2014年2月17日
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スポットが当たり始めた
地方の“ヤンキー世帯”

 千葉県の成田空港周辺。空港のために鉄道や道路が整備され、都市部へのアクセスはいい。しかし、ここで生まれ育った江藤友男さん(仮名)は、「地元からは、ほとんど出ることはない」という。

 成田市内の飲食店で働く江藤さんの年収は200万円台だ。しかし、昨年、娘のために購入したひな人形セットは100万円を超えた。もっとも、お金を出したのは妻の実家。普段から家族や親族のつながりは何より大事にしている。相手の実家に結婚のあいさつに行った際にも、親戚一同がずらりと並び、豪勢な料理が振る舞われた。

 友人たちとの絆も、家族同様、何物にも代え難いと考えている。同じような境遇の古くからの仲間とは、今も家族ぐるみの付き合いを続けている。「ショッピングモールもあるし成田を離れる必要がない」と江藤さんは言う。

 決して収入は高くなく、高学歴でもない。家族や仲間を大事にして、何より地元意識が強い。小中学校時代の同級生と今も密接につながり、結婚相手になることもしばしば──。主に地方や大都市郊外に住むこうした人々の存在は、企業、メディア、アカデミズムから無視されてきた感がある。

 その理由を『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』の著者であり医学博士でもある斎藤環・筑波大学教授は「彼らには自らを語るすべがないから」と分析する。「例えばオタクなら、メディアにも学界、論壇にもオタク的な人がいて、自ら情報発信している。そこが大きな違い」(斎藤教授)。

 だが昨今、斎藤教授をはじめ一部の専門家が『ヤンキー』としてスポットを当て始めた。ヤンキーといえば不良や暴走族を思い浮かべるだろうが、必ずしもそういう意味ではない。「地方の低学歴・低所得者層」とヤンキーを広く定義する専門家もいる。そう捉えると規模としてはかなり大きい。

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