ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
伝説のコンサルタントが教える! 面白いほど会社の実態がわかる決算書の読み方
【第3回】 2014年3月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
後正武

トヨタと日産を比べよう
規模が違う会社を比較する方法

1
nextpage

今まで日産のゴーン改革について詳しく見てきた経太くんと有価さん。今回は、同業他社のトヨタと比較することで、より日産の事業について理解を深めます。効率がよいイメージがあるトヨタですが、決算書ではどのような数字が出ているのでしょうか。

アップル・ツー・アップルで
比較する

先生 さて、今度は同業他社を比較してみよう。ゴーンさんが来る前(平成11年度)の日産自動車を、同じ年のトヨタ自動車と比較することによって、さらにいろいろのことがわかると思うよ。

経太 うわあ、トヨタの売上高は7兆4,080億円、日産の3兆円と比べると2倍以上もある。

有価 それに営業利益も4,900億円だわ、すごい。

先生 さて、これだけ規模も業績もちがう両社を比較するには、少し工夫が必要だ。
大切なことは「意味ある比較ができるかどうか」なのだ。
英語ではそれを、アップル・ツー・アップルは比較ができるが、アップル・ツー・オレンジの比較はできないと表現する。

日産とトヨタはともに自動車会社だから、主製品は乗用車であり、製品の製造・販売体制も、世界展開をしている状況もよく似ている。ということで、比較の意味は十分ある。両社とも自動車以外の事業はあるが、本業に比べてはるかに小さいのでひとまず無視してよい。だから当面は、どうすれば規模の違いを補正できるかを考えればよい。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
  • ダイヤモンド・オンライン 関連記事
    借りたら返すな!

    借りたら返すな!

    大久保 圭太 著

    定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年7月

    <内容紹介>
    会社がつぶれないためには、会社に「お金」があればいい。つぶれない会社に変わるための「銀行からの調達力を上げる7つのステップ」や「儲ける会社がやっている6つのこと」、「つぶれそうな会社でも、なんとかる方法」などを紹介。晴れの日に傘を借りまくり、雨になったら返さなければいい、最強の財務戦略を指南する。

    本を購入する
    ダイヤモンド社の電子書籍

    (POSデータ調べ、8/6~8/12)



    後 正武(うしろ まさたけ)

    1942年生まれ、東京大学法学部卒業。新日本製鐵勤務中にハーバード大学経営学修士(MBA・ディスティンクション)のち、マッキンゼー・アンド・カンパニー(パートナー)、ベイン・アンド・カンパニー取締役副社長/日本支社長を経て、現在東京マネジメントコンサルタンツ代表。ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授。著書に『伝説のコンサルタントが教える あまりにやさしい会計の本』『意思決定のための「分析の技術」』(ともにダイヤモンド社)などがある。


    伝説のコンサルタントが教える! 面白いほど会社の実態がわかる決算書の読み方

    決算書を読み解くことは難しい、と思っている人は少なくない。
    けれど、「用語の正しい意味」と「経理のしくみ」がわかれば、決算書は小学校高学年(4年以上)の算数で十分に読み解くことができる。
    さらに、ひとつの決算書を単独で検討するより、同じ会社の2つの年度を比較したり、あるいは同業他社の決算書を比較したりすれば、会社の実態が浮き彫りになって、面白いほど決算の内容を深読みすることができる。
    この連載では、会社の業績を示す「損益計算書」「貸借対照表」「連結決算」を、すべて会話、すべて実例(ケース)で深く、わかりやすく説明する。

    「伝説のコンサルタントが教える! 面白いほど会社の実態がわかる決算書の読み方」

    ⇒バックナンバー一覧